こんにちは。ネタバレの総合商社、ハッピー☆マンガ道場へようこそ。
今回は安武わたる先生の「声なきものの唄～瀬戸内の女郎小屋～」9話を読んだので紹介したいと思います。
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声なきものの唄 9話 あらすじ
前話8話のネタバレはこちら
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八津遊郭にある松ヶ枝楼。
そこで働く遊女、一枝は自身をとても不運な女だと思っています。
早くに親を亡くし、養父母からも可愛がられず、結局売られ今にいたるのです。
しかしその松ヶ枝楼はある意味最近有名になりつつあるのです。
それはその楼では時季外れのお化けが出ると言うのです。その幽霊話に一番に食いついたのはチヌでした。
その後も相も変わらず幽霊が出て、遊女たちは怖がり楼主にお祓いを頼みますが、金がかかるとその願いを聞き入れることはなかったのです___
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声なきものの唄 9話 ネタバレ
八津遊郭の一つ、松ヶ枝楼では最近幽霊が出ると噂が立ち、そこで働く遊女たちも浮足立って恐怖心を抱えています。
楼主は金がかかることが大嫌いでお払いもなにもしてくれないのです。
その楼で働く一枝は自身の置かれた立場にどこか不満を持って生きていました。
そうして松ヶ枝楼では妊娠してしまうとお布施代をケチった楼主は、裏庭に水子を葬っています。だからこそここで働く女郎たちは水子の幽霊だと口々に話すのです。
その中でも最近子を堕胎した女性、花枝は子を中絶した日から客を取らされるほど、ここは劣悪な環境なのです。
下働きの代わりも務める一枝はその日チヌと出会います。
彼女はチヌを一目見て、洗い髪の千鳥は素人くさい遊女であり、もっと美しく色気があると想像していたため、かなり驚きます。
チヌは一枝に幽霊の話を聞きに来たのでした。しかしそこで突然一枝が倒れ、チヌが介抱します。そうしてチヌが薬を買い、届けてくれたことを他の遊女から聞きます。遊女の中にもそんな人間がいるのかと驚くのでした。
往来を歩く人の中に、チヌと若様を見る機会がありました。
一枝はその光景を見て、チヌがカタギの女性に見え、嫉妬してしまいます。チヌは折に触れ一枝を訪ねて来ます。
しかし一枝はそんなチヌを恨めしく思い、チヌの付けている簪（かんざし）を欲しがります。
ん？恨めしいのに欲しがる？何に使うんや。
チヌがその簪を渡すと、周りの遊女から叱られるのでした。
優越感に浸る一枝でしたが、再び彼女の前に幽霊が現れ、腰をぬかしてしまいます。
たびたび松ヶ枝楼に出入りするチヌに、栄太はたかられていると進言します。するとチヌはなみだを浮かべ、自身の境遇の良さを並べます。結局喧嘩になってしまった2人でしたが、栄太は心底チヌが傷つくのを見ていられないだけなのでした。
チヌは怒りが収まらず、若様と一緒にいるときにも栄太の名前を叫んでしまい、ケンカしたことを話します。すると若様はにっこり笑い、自分とはケンカできないと告げます。
チヌは意味が分からず、若様を神様と表現します。しかし若様はその存在はつまらないと告げるのでした。
その頃の一枝はなかなか仕事に身が入らず、客を怒らせてしまいます。
いつまた目の前に幽霊が顔を出すかとびくびくしているのです。そのため楼主に折檻をされ、不運を呪います。すると目の前にまた幽霊が顔を出します。
一枝はその子供の幽霊に語りかけます。
「こん腹の中の子やろ？」と。
決意した一枝は海に入り、子を流すことにします。
そこにチヌがやってきて一枝を助けようとします。しかしその最中に足を滑らせ、溺れてしまいます。
２人が溺れているなか、栄太が助けにやってきてくれたのでした。
栄太ァ！！！
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声なきものの唄 9話 感想・考察
今回もなかなか素敵な回でした。
最初こそ怖い話なのか？と身構えたものの、オチまで読み進めるとどこかほっこりしてしまうシーンが多数ありました。
見所はチヌと一枝が海から上がり、一枝の過去を話すシーンです。その時チヌは何をどうしたのか、ぜひご自身の目で読んで頂きたいです。
幽霊の存在はとても怖いものもあり、それでいて自身に知らせをする幽霊もいる様子です。とてもチヌの優しさに溢れた回で、珍しくラストが少し幸せな感じで終わる回なので、とても読んでいてすっきりしました。
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次回10話のネタバレはこちら！
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