今回は十日草輔先生の
「王様ランキング」10巻を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
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王様ランキング 10巻あらすじ
前巻ネタバレはこちら!
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オウケンの凶刃に倒れるデスパー。
ボッジとカゲはオウケンに立ち向かいますが、2人とも致命傷を負ってしまいます。
一方アピスはヒリングの治療により回復し、
ドルーシとそこに合流したドーマス・ホクロと共にボッジのもとへ向かいます。
ベビンもボッジのところに駆けつけ、
これでボッス王国四天王が集結!オウケンに戦いを挑みます。
その頃ひん死のデスパーとボッジは、
ふとしたことからミランジョの思念世界に迷い込みました。
そこでは生と死の境目の川を渡ろうとするカゲがいましたが、
すんでの所で彼を引き留めたのはなんと宿敵・ミランジョ!
生の世界に戻るカゲを見送ると、
彼女は今度はボッジの生母・シーマとミランジョの母親と対峙していました。
魔神との契約で死の世界にも行けなくなった悲しい運命のミランジョを見て、ボッジは涙を流して自分には彼女を斬れないと思うのでした…。
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王様ランキング 10巻 ネタバレ
不意を突かれて、胸にオウケンの剣を受けてしまったデスパー。
倒れた彼を見て怒りに燃えたボッジは、
自分の攻撃が効かないことも構わずオウケンに立ち向かっていきました。

ボッジ・・
しかしデスパーに駆け寄ったカゲによると、
デスパーはかろうじて生きていました!
オウケンはわざと急所を外したのです。
もちろん情ではなく、苦しむ様を眺めて愉しむ為に…。
ボッジは果敢に戦いますが、足を貫かれて絶体絶命のピンチ!
何とかボッジを守ろうと半狂乱になったカゲが突如大きな口を開け、なんとオウケンを飲み込んでしまいました…!
一方、毒でひん死に陥っているアピスを発見したヒリングたち。
ミランジョを救ってほしいと息も絶え絶えに懇願するアピスに、
ヒリングは「あなたが救いなさい」と言うと毒消しと治癒の魔法を使い、彼を完全に治してあげました。
なぜ自分を治癒したのか不思議がるアピスにヒリングは、
自分でもわけがわからないが、ボッジならきっと皆を救ってくれると思ったからだと話します。
旅から戻ってきたボッジに、
ヒリングはかつてのボッスと同じような力強さと希望を感じていたのでした。
そこへ地下から急いで戻ってきたドーマスとホクロが現れました。
ヒリングは謝罪する2人をあっさり許します。
そして彼らとアピスがボッジの援護に向かうのを見ると、ドルーシもそこへ加わるよう指示しました。
ヒリング自身はもう力を使い果たしてしまったため、アン達護衛騎士とその場に残ることにしたのです。
__
その頃ベビンは、ボッス(ダイダの身体を乗っ取っている)がいる地下牢の前で手下の蛇からボッジの危機を聞かされました。
ベビンは急いでボッジのもとへと向かいます。
状況次第では鏡(ミランジョ)を斬る、とボッスに告げて去っていくベビン。
残されたボッスは、
それでもミランジョを信じていると呟くのでした…。
__
一方、オウケンを飲み込んだカゲ。
一瞬はボッジに笑顔を見せたカゲでしたが、
なんとオウケンはカゲの身体を内側から切り裂いてあっさり出てきてしまいました!
ひん死のカゲに駆け寄り泣き叫ぶボッジの胸を、オウケンは無情にも刺し貫きます。
そうしてその場の者全てをひん死にさせると、
オウケンは満足したのか鏡の隣に腰を下ろして得意げにほほ笑みました。
しかし、その時脱走者の1人・レッドが不意にやってきて、
なんとひん死のカゲに治癒の魔法を使って彼の傷を治したのです!
慌ててレッドの腕をつかんだデスパーの頭の中に、
突然ミランジョの意識が流れ込んできました。
気がつくとデスパーは、ボッジと手を繋いで見知らぬ崖に立っていました。
そして彼らの目には、大きな川の手前で飛び跳ねるカゲと、対岸にいるカゲによく似た生き物が映りました。
対岸にいたのは、ずっと昔に亡くなったカゲの母親でした。
彼らはどうやら生と死の境目の世界に来てしまったようです。
そして、この川こそがその境目で、そこを渡ることは『死』を意味していました。
母親のもとへ向かうカゲを止めようとボッジたちは駆け寄ろうとしますが、見えない壁があり先に進めません。
どうやらカゲにはボッジたちの姿も見えず、声も聞こえないようです。
ボッジとデスパーは、どういうわけかミランジョの思念を見ていたのです。
そうこうしているうちに、カゲは対岸へ渡ろうとしてしまいます。
ところがそこへ、彼を引き留める者が現れました。
それはなんとミランジョその人だったのです!
「そちらへ渡ればもう現世には戻れない。お前は現世に未練はないのか?」
と問いかけるミランジョに、カゲは大切な人を思い出しました。
それはボッジのこと…!
ボッジを助けるという自分の決意を思い出したカゲは、
対岸で自分を呼び続ける母親に笑顔を見せて別れを言うと、こちら側に戻ってきました。
そして母への想いを振り払うように、
泣きながらどこかへ向かって駆けていきます。
そんな彼にミランジョもついていきました。
カゲは声で彼女がミランジョだと気付いたようで、どうして自分を助けたのか尋ねます。
するとミランジョはとっさのことだったと答えました。
カゲは腑に落ちませんでしたが、
ともかくミランジョに「ありがとう」とお礼を言い、1人駆けていきました。
感謝の言葉を受け、不思議な顔でその場に立ち尽くすミランジョに気がつかずに…。
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その時、意識の奥底にいたダイダは不思議な光景に出くわしました。
幼いミランジョの失ったはずの手と顔が突如元通りになったのです!
ミランジョは泣いて喜びながら、
「あたし救われたの。ありがとう」と言うとダイダの前からすうっと姿を消してしまいました。
__
その頃現実世界では…
ひん死のボッジに寄り添うミツマタを、オウケンが嬲ってその生き血をすすっていました。
その場へ駆けつけてその惨状を目にしたベビンは、
怒りのあまりオウケンを真っ二つに切り捨てました。
そこへドルーシたちも到着し、ボッス王国四天王がここに集結しました!
不死身とはいえ、手練れの者を一度に4人相手にするのはオウケンでも分が悪かったようです。
一度は完全に封じ込まれ、ドルーシに押さえつけられたオウケン。
しかしオウケンはしぶとく、
ドルーシを跳ね除けると恐るべき強さで4人を圧倒してきます。
そのあまりの強さに彼らは一瞬心が折れかかりますが、
自分たちが最後の砦だ、と心を奮い立たせて強敵・オウケンに立ち向かっていきます!
__
その頃、ミランジョの思念世界では…
彼女は対岸にいるボッジの母・シーナと、そして自分の母親と対峙していました。
ミランジョを睨みつけるシーナと、不安げな顔で娘を見つめるミランジョの母。
ミランジョ自身は、そんな二人を険しい顔でずっと見ています。
その時、ふとシーナが「お前はもうこっちにも来れないんだな」とミランジョに話しかけました。
ミランジョはシーナ殺害の際、自身も重傷を負って死ぬべきところを魔神との契約で鏡に魂を移して生き永らえたのでした。
しかしその契約によって、次にミランジョが死ぬ時はその魂を魔神に奪われてしまうのです。つまり死後の世界に彼女は行けないということ…。
シーナは厳しい顔をやめ、もうお前を恨んではいないとあっけらかんと笑いかけました。
ミランジョの母親は涙ながらに
「ミランジョ、あなたがしていることは、あなたをもっと不幸にするわ。」
と訴えかけます。
それを聞くとミランジョは激昂して泣きながらその言葉を否定しました。
「そんなことない!またボッス様と一緒になるんだ、私は幸せになるんだ!」
そしてミランジョは私にはボッス様しかいない…
と力なくつぶやきながら、現実世界へ戻っていきました。
現実世界に戻る直前、デスパーはボッジに問いかけます。
「最後にミランジョを阻止し、審判することになるのはきっとあなたでしょう。彼女を殺せますか?」
必死に首を振るボッジに、
デスパーは自分が見たミランジョの記憶を彼に見せてあげました。
ミランジョの悲しい過去を知り、自然と涙が溢れて止まらないボッジ。
「彼女を救えますか?」というデスパーの問いに、力なく首を振るボッジ。
デスパーはもう彼女を救うことは誰にもできないのだ、と悲し気に話します。
その頃、意識の奥底に一人取り残されたダイダに話しかける声がありました。
それはボッスでした。
彼は、ダイダに自分とミランジョの記憶を見せようとして…。
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王様ランキング 10巻 感想・考察
本書の見どころは、まずミランジョの意外な行動です。
ひん死のカゲに治癒魔法を使い、
さらに彼が死の世界に行くのを引き留めるという謎の行動。

カゲは無関係だから、と彼女は話しますが、果たして本当にそうなのでしょうか…?
彼女の中に残っている良心や優しさが、
今後さらに物語のキーポイントとなってきそうです。
そして、ボッス王国四天王が集結し、オウケンと戦うところはとても熱いシーンとなっています!
一度はオウケンのあまりの強さに怯むものの、
そこから気を持ち直すのもずっとボッスに仕え、支えあってきた4人だからこそといった感じで燃える展開です。

ミランジョ編も佳境に差し掛かっており、是非とも読んでいただきたいです!
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