草野誼先生の「愚者の皮～メグリ編～」25話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
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愚者の皮～メグリ編～ 25話 あらすじ
前話ネタバレはこちらから
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さらに、セキや彼の同胞、そして敵側に取り込まれたと思われていた黄丹の協力によって、メグリはとうとう「新特待生」らを倒すことに成功しました。
「山母」としてすべての子供たちを家に帰す決意をした朽葉のため、メグリは彼のバイアスを斬り、彼の旅立ちを見送りました。
そして彼がいつの日か子供たちを連れて帰ってくると信じ、２人の母と共に「ゆりかご」を作るのでした。
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愚者の皮～メグリ編～ 25話 ネタバレ
「新特待生」らによって意識が壁や床と癒着してしまい、身動きできない状態に陥っていたはずの生徒たち。
しかしこの生徒たちは皆、実は朽葉の「お母さんに擬態して郷愁をかきたて子どもたちを家に帰らせる」ことの出来る能力「山母」のおかげで「お家」に・・・すなわち「家で待っている肉体」のもとへ帰っていました。
朽葉の能力だった・・。
さらに彼らはそれぞれの「共感覚」を駆使して「新特待生」らの計画を打破する作戦を暗黙のうちに共有し、敵に気付かれぬようこっそりと「生身」で再登園していたのです。
そうして集結した生徒たちは、「新特待生」らの指示で襲いかかってきた「実働班」と呼ばれる武器を持った集団にも怯むことなく立ち向かいます。
いけええええええ！！！
特に活躍を見せたのは、かつて彩川兄弟に群がっていたたくさんの女生徒でした。
滋からお茶に呼ばれた後、すっかり様子が変わり兄弟たちから離れていった彼女たちは、なんと滋のおかげで「慈母」を使えるようになっており、その力で見事敵を退けたのでした。
強すぎる・・！！
こうして「実働班」が全滅し、さらにセキや彼の同胞たちの働きによって用意していた罠もすべて無力化されてしまった「新特待生」らは、追い詰められた末に「ワン・ワールド」という能力を発動させました。
・・・。
自分たちにとって都合の悪い流れになったゲームはリセットする、と言い出した「新特待生」らを止める術は無いのかと思われたその時、実は共に一体化していた黄丹が「メグリ僕（ここ）を狙え！！「和肌」で軟化した！！」と声をあげます。
メグリは兄の言葉を信じ、その顔目がけて思い切り攻撃を仕掛けました。
いった・・！！！
勝った・・・！！！
それからほどなくして夜が明け始め、それが朽葉との永遠の別れを意味することに気付いていた兄たちは、神妙な面持ちでだんだんと薄れゆく朽葉の姿を見つめました。
朽葉・・！！そんな・・・！！！
そんな中朽葉はメグリに向かって「僕の時間のバイアスを消してほしい」と頼みます。
彼は「帰れなかったすべての子どものお母さん」になり、「山母の臨場感でその子たちを家に帰す」ために旅立とうとしていたのです。
なっ・・！！！泣
続いて兄弟たちも、それぞれの「共感覚」による臨場感を子供たちのために役立てて欲しい・・・と抱擁と共に彼へと託します。
あああああ泣
そうして「ありがとう」という言葉を残してメグリたちの前から消えた朽葉ですが、「お母さん」の迎えを待つ子供は彼が思っていたよりも遥かに多く、途方もないその数に愕然としてしまいました。
「父を知らずに育った」がゆえに「誰よりも父らしき父」になることへ固執し、男のまま生を終えたいと強く願っていたはずの彼が、激しく忌避していた「山母」の姿となり、朽葉が為そうとしていることを手伝ってくれたのです。
父の助力を得た朽葉は、痛切に母を求める子供たちを次々と「おうち」に帰してゆきます。
メグリはその子供たちを受け入れるための「ゆりかご」を実母のヒルメと養母の滋の力を借りて作り上げ、「アルティメット・フラワー」となって朽葉の帰りを待つのでした__
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愚者の皮～メグリ編～ 25話 感想・考察
２５話の見どころは、チートな能力を使いこなせるようになったメグリが１人で敵を倒すのではなく、セキたちや寝返ったと思われていた黄丹も含めたみんなで力を合わせて「新特待生」らに打ち勝つシーンです。
最高だった・・！！！
また、朽葉が特殊な存在となった経緯や、ファンの女の子たちに対して滋がした仕打ちの理由が明らかになり、彼女は決して計画のためなら子供たちをも利用するような人物などではなく、まさに慈愛に溢れた母親だったことも判明しました。
さらにセキや兄弟たちの父親があれほど拒み続けていた「山母」を受け入れ、物語は大団円を迎えました。
壮大な余地と余韻を残すラストを是非ご覧下さい。
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次回第26話ネタバレはこちらから
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