今回はLINEマンガで連載中のAlphatart,SUMPUL, HereLee先生の
「再婚承認を要求します」原作小説版の106話(漫画版は99話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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再婚承認を要求します 原作小説106話 あらすじ
前話、原作小説第104話のネタバレはこちら
↓↓↓
![](https://www.manga-happy.com/wp-content/uploads/2020/11/White-and-Blue-Sea-Picture-Postcard-6.jpg)
ナビエとハインリのラッキースケベ大会が馬車内で繰り広げられながらも、馬車は東大帝国、ソビエシュの皇宮の元へ到着します。
ナビエは両親への再会の感動もそこそこに、
ソビエシュとの対面を果たしましたが、ソビエシュは最初こそ呆然としながらも、意外にもその後は落ち着き払っていました。
一方ラスタもナビエ到着の噂を聞きつけ、自分のドレスを更にグレードアップしつつも、何かを思いついたような、不適な笑みを浮かべていました__
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再婚承認を要求します 原作小説 106話 ネタバレ
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ソビエシュとの会合も終わり・・
まさか自分が賓客専用の南宮に泊まることになるとは思いもしなかった。
西王国の王妃のために用意された部屋を見て、思わず笑ってしまった。
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あッ・・確かにね・・笑
東大帝国の皇后をやってた時は、今まで自分が使うとは全く思わなかっただろうね・・
人は未来のことを知る由もない。
一年前、いや数ヶ月前には想像もつかなかったことだ。
私は落ち着かない気持ちを抑えて、
まず手袋を取り、息苦しいジャケットも脱いだ。
そして、より快適で動きやすいものに着替えるために、荷物の整理を行った。
最後に使用人を呼んで残りの荷物を整理してもらった。
私がベッドに座っている間に、
ローズとマスタスが自分の荷物の整理を終えてやってきた。
ローラとジュベル伯爵夫人は、
私が東大帝国にいる間はそれぞれの家で休むように伝えていたので、いなかった。
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もともと2人はこっち出身だからね。
逆にローズとマスタスは初めてなのかな。
マスタスは到着するなり、
「4人揃っていないのは変な感じがする」と、
仲良くなったローラがいないことを寂しそうにつぶやいた。
一方のローズも、ジュベル伯爵夫人とも仲良くなったようで、
「そうですね」と残念そうに笑みを浮かべた。
毎日一緒に過ごしていると、仲良くなるのは必然だった。
だからこそ、クリスタの侍女たちは彼女の周りに寄り添っていたのだろう。
しかし、私たちローズとマスタスと三人きりで過ごす時間は短かった。
なぜなら、元・侍女として側にいた東大帝国の貴族たちが、すぐに訪ねてきてくれたからである。
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みんなナビエが帰ってきたと聞きつけてやってきたんだね
『エリザ伯爵夫人!』
その中には、
私の筆頭侍女であったエリザ伯爵夫人もいた。
『皇后陛下!』
いつものように私を呼んでしまったエリザ伯爵夫人は、その言葉が口から出るやいなや恥ずかしそうに瞬きをした。
すると、他の侍女たちが大いに笑い、彼女も気まずそうに笑った。
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みんな、久しぶり。
しばらくして__
客間に2つのテーブルを持ち込み、そこに集まって軽食とコーヒーを飲んだ。
久しぶりの再会だったので、いろいろな話をした。
『私はなんとかやれています。ここにいるローズさんとマスタスさんが私の大きな支えになってくれています。それに、兄にも再会できました。』
『ハインリ国王はどうですか?ご関係は…順調ですか?』
『…』
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この沈黙は違った意味で…ね…笑
私が返事をせずにぎこちなく笑っていると、東大帝国の侍女たちの顔が険しくなった。
私がちがうちがうと素早く手を振ると、ローズが先に答えてくれた。
『お二人の関係がどの程度のものかは正確にはわかりませんが…、
お二人が一緒にいるときは…とても幸せそうですよ。』
ローズは話しながら赤面した。
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笑!
国王の首筋のキスマーク、とかね。笑
それを聞いた侍女たちは微笑みながら、さらに詮索しようとした。
『えっ、どういうことですか?ローズさん、あなたはなにを見たのですか?』
『ハインリ国王は、私たちのナビエ様をちゃんと大切に扱ってくださっているのでしょうか?』
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みーんなナビエが大好きで、だからこそ心配だし、気になる。
ローズは、この話題で話を続けるのが難しいかのように、苦々しそうに笑った。
しかし、ハインリ本人が私の部屋に来たので、彼女が答える必要はもうなくなった。
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おっ、噂をすれば・・
『西王国の国王陛下にご挨拶を。』
と、侍女たちが驚いて挨拶すると、
ハインリは手慣れた”外向けの笑顔”を見せ、手を振った。
そして私に近づき、
『主人をないがしろにしすぎではありませんか』と、
『クイーン、私は嫉妬して立ち寄ったのですよ』と、言った。
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本心でもあると思うけど、なんとなく(見せつけるために)わざと・・かな。笑
かつての私の侍女たちはみんな驚いていた。
私がハインリに「馬鹿なことを言わないで」と鋭い視線を送ると、
彼は悲しげに私を見て、これみよがしに手を伸ばして私の手を取った。
『…寂しかったのですよ。』
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これは…確信犯かな笑
まるで愛に飢えた大型犬の子犬のようなハインリの言葉に、
元・侍女たちが一斉に息を呑むのが聞こた。
しかし、私は顔をしかめた。
二人きりの時の態度はともかく、彼は一国の王である。
人前ではもっと堂々と振る舞うべきではないだろうか。
それをここで指摘すると彼のイメージが悪くなるので、結局私は強張った表情で微笑んだだけだった。
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ナビエはこういうところ(対外的に人の上に立つものがどう見られるべきかみたいなところ)は、ハインリの意図がなんであろうと、”ちゃんとしたい”んだよね。ここは2人の間でおいおい解消していくべきものなのかもね。
__
__
この日もその翌日も、私は静かに侍女たちと過ごした。
皇后だった頃は、いつも仕事があったので、一日中ゆっくりできることはほとんどなかった。それが皇后でなくなった今、東大帝国の皇宮でこうして休むことができる。
皮肉なものだが、私はそれを見せないようにして隠すように微笑んでいた。
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自分のものだった時よりも、自分のものでない時の方が休まる皇宮ね。。
そして、いよいよ結婚式の前日を迎えた。
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ゴクリ…。
昨日までの私は、かつての侍女たちとの時間を楽しんでいた。
しかし、今日は急に舌が硬くなり、落ち着かない気持ちが強まった。
私は部屋の中を行ったり来たりした後、結局散歩に出かけた。
すると偶然にもハインリが近くにいたので、一緒に散歩することにした。
2人、無言で散歩していると、
私がまだ皇后だった頃にハインリと一緒に歩いた場所を通り過ぎた。
『覚えていますか?』
ハインリは同じことを考えていたのか、笑顔で聞いてきた。
『ここでクイーンの誕生日の話をしながら歩いていたのですよ』
『覚えていますよ。』
『クイーンは私に昆虫を食べさせようとしました…』
『!』
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あったね!!!!!笑
うわーめっちゃ懐かしい。クイーン(鳥)に山盛りの虫をあげようとしてたよね・・!直接ピンセットであげようともした。笑
※参考:17話・18話あたりです。
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あの時、ハインリがクイーンだとは知らなかった。
それを考えるとなんだか笑ってしまった。
『(あの時は)そんなに驚きましたか?』
『はい…今でも昆虫を見ると怖いです…』
『当時、あなたは西王国の鳥は生ものは食べない、好き嫌いが激しいって言ってたわよね?』
『…』
『あの時のあなたの顔…必死だった気がしたわ…?』
ハインリは羊のように笑った。
いつも自分に自信のあるハインリが弱気な素振りを見せるのが面白かったので、私は彼をからかわずにはいられなかった。
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この前のやり返し、かな?笑
『クイーンは虫が怖くないのですか?』
『ぜんぜん。』
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あれ?でもナビエ、17話で気持ち悪そうに虫、みてたよね…?
私の自慢話に、ハインリは手を叩いて感嘆の声を上げた。
『それは素晴らしいです…!』
『あら、ありがとう。』
『それでは、もし夜のデートで虫が現れても、
クイーンは対処できるってことですよね…!?』
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女子に虫任せんな。笑
『?!』
『”虫以外”ならば、私が全部対処できますので…!』
『えぇ…?!』
少し心配になって彼を見ると、ハインリは不思議そうに笑っていた。
私が嘘をついていることを知っているのは明らかだった。
私は恥ずかしくなって、唇を噛みながら笑った。
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あ…やっぱりナビエ、虫、きらい…笑
そんな感じでしばらく話をしていると、重い視線を感じた。
ハインリに、鳥になってる時には何を食べるのか聞こうとしたとき、感じた視線の先に顔を向けた。
それはソビエシュだった。
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きたよ…。
(クイーンがなに食べるのか興味ある話題だったのに・・
その姿を見て、私は昔のことを改めて思い出した。
あの時、ハインリの隣でクイーンの話をしながら歩いていたら、
今と同じようにソビエシュが現れたのだ。
そんなことを考えるのはちょっと馬鹿げているので、
近づいてきたソビエシュに少しだけ笑顔を見せて挨拶した。
『東大帝国の皇帝陛下にお会いできて光栄です。』
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…。(他人行儀 笑
ソビエシュは、私の挨拶に応えずに唇を固く閉じたまま動かず、怒ったような表情でハインリと私の間を見ていた。
そして、ハインリに
『ハインリ国王、ナビエと二人きりになれる時間を私に作ってもらえないだろうか?』
と尋ねた。
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えぇ、もちろん嫌です。
(断れ…断れ…
__
__
ハインリは、一歩も引かずにきっぱりと断った。
『すみません。
いくら陛下の頼みとはいえ、私の妻に対してお怒りの意を表している他人の男性のそばに、私の妻を置いておくわけにはいきません。』
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あっぱれ、100点。素晴らしい回答でございます!!ありがとうハインリありがとう!
ソビエシュの顔がさらに硬くなった。
『他人の男性?』
ハインリはしばらくソビエシュを静かに見た後、
『はい、ナビエは私の妻です』
と笑顔で言った。
ハインリの言葉は、数ヶ月前のソビエシュの言葉と重なった。
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うわ・・これ漫画で言ってたっけかしら・・!小説版だけかな・・?これ全く重なってたらソビエシュブーメランで鳥肌レベルで気持ちいいだろうな・・!(てゆかあれから数ヶ月の出来事なのか、コレ・・。
ソビエシュも同じことを考えていたのか、顔を歪めた。
しかし、その意図はともかく、ハインリの言う通りだった。
あの時、ソビエシュはハインリと私の間に、他人であるがゆえの明確な線引きをしていた。だが今回は、ソビエシュと私が他人だったのだ。
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うむ。
ソビエシュはハインリを見ずに私に話しかけた。
『ナビエ、そなたに話したいことがあるんだ。』
『どうぞ、陛下。』
『…私たち二人だけで、だ』
ただ…赤の他人とはいえ、
彼が何を話したいのか気になっていたので、聞いてはみたかった。
それに、
ソビエシュは私の元夫であると同時に、強大な国の皇帝でもある。
私たちとソビエシュの関係はすでに悪くなっていた。
だからソビエシュの提案をはっきりと拒絶する必要はなかった。
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ナビエが仮にソビエシュと2人きりになったところで、ハインリからの信頼はもう揺るがないってことだね。
ハインリにそう告げようと顔を向けると、ハインリはあの時と同じ表情で私を見ていた。
その表情は…そう。
侍女の前でも見せていた悲しげな大型犬の子犬のような表情だ。
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クゥーン…笑
(ハインリ、揺らぎそうでした。失礼いたしました。笑
それは私がソビエシュと共に立ち去れば、尻尾を振って鳴き出すような表情だった。
その表情を見ていると、
ハインリを残してソビエシュと行くのはとても忍びない。
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もはやナビエ、妻というよりかは飼い主・・笑
…結局、私は考えを改めた。
『お詫び申し上げます、陛下。
急ぎの用事でなければ、今の私の義務は夫のそばにいることですので。』
話があるなら別の機会にして欲しいと言おうとしたが、
そのときソビエシュは奇妙な表情で 『ナビエ!』と叫んだ。
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は?(呼び捨てんな
彼の反応は、
まるで私が不正をしていたことに傷ついているかのように、さらに奇妙なものだった。
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まぁ、ソビエシュ(許さんけど)にしてみたら、”ナビエは誤解してるんだー”、って一貫して思ってるんだったよね(許さないけど2回目
ソビエシュは唖然とした顔で私を見た後、
ハインリに激しい視線を送り、振り返って去っていった。
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どことなく香る雑魚キャラ感よ・・
私はため息をつきながら、
両手で私の手にしがみついているハインリを見つめて、『大丈夫?』と尋ねた。
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”しがみついているハインリ”笑笑
私が心配そうに尋ねると、ハインリは顔を紅潮させて頷いた。
そして、膝を曲げて私の肩に頭を預けてくれた__
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最&高。
__
__
結婚式当日を迎えると、朝から喧騒が伝わってきた。
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ついにか・・!ドキドキ
南宮にいても、その混乱の様子が伝わってきた。
昼間は結婚式があり、夜には披露宴がある。
忙しい上に、世界中から賓客が集まってくるので、
皇居の使用人・侍女たちは準備に追われているようだった。
私も朝早くから準備をしていたが、
ローズやマスタスは、私を助けながらも、当人たち自身も忙しそうに準備をしていた。
特にローズは、
マスタスに「淑女のように!(振る舞って)」と促していた。
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笑!
『その槍はここに置いておいてください!』
『槍(を装備すること)は女性の基本です!』
『違う!! 淑女の基本でも騎士の基本でもない!
騎士でも槍を持ってパーティーに参加することはありません!!』
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ブチ切れるローズ。笑
いやーわたしマスタス大好きだわ。笑
その時、エリザ伯爵夫人から派遣された者がやってきた。
『ナビエ王妃、エリザ伯爵夫人から”ラスタ様のウェディングドレスがとても華やかだ”とお伝えしたい、と言われました。』
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・・・。
それを聞いた私は、自分が着ることにしたドレスを見た。
(自分のドレスは)ほどよい華やかさだった。
せっかく他国の国王と再婚したのに、地味なドレスで出席したら、逆に気取っていると思われてしまうと思い、このドレスを選んだのだ。
しかし、エリザ伯爵夫人の使者の言葉を聞いて、私は考えを改めた。
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えっ・・ってことは・・
『エリザ伯爵夫人に私の感謝の気持ちを伝えてください』
私は使者に金貨を渡し、エリザ伯爵夫人の配慮に感謝した。
ウェディングドレスは通常、華やかなものだ。
しかし、エリザ伯爵夫人は私にドレスの情報を伝えるために人を送ってくれたのだから、ラスタはおそらくとてつもなく華やかなドレスを着ることになる。
このシナリオでは、
二人で華やかなドレスを着たら、まるで二羽の孔雀のようになってしまう。
私は、念のために持ってきていた無地のドレスを選んだ__
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そっちか・・!
いいね、ドレスの華やかさで人は決まらない。
かつ、派手派手すぎたラスタのドレスの印象は(当人はさておき)悪いはずだから、より一層”ちゃんとしてる”ナビエが目立つね。
__
__
準備を終えて、ハインリと合流して結婚式場に向かった。
結婚式場は立派な装飾が施されており、ソビエシュの努力が随所に見られた。
西王国のように全てが宝石で埋め尽くされているわけではないが、それでも出来栄えは申し分なかった。
特に、魔法が刻まれた柱が自然に光っているのは、本当に素晴らしかった。
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金かけるって言ってたもんねアイツ・・
(既にアイツ呼ばわり。
ただ一年だけ皇后にするために?
なんとも馬鹿げた(ソビエシュの)嘘だ。
(この豪華な飾り付けは)ラスタを愛してやまないソビエシュが、
部下たちに結婚の準備を急ぐように迫った結果だと思うと、自然と口角が上がってきた。
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なるほど。ここでナビエはソビエシュのこの豪華な飾り付けをラスタへの”愛”だと感じたわけだね。ソビエシュとしては、単純にナビエとハインリへの”対抗意識”だったんだけど。はーい、こちら、どんどんナビエは離れてまいりまーす。
あの手紙に返事を出さなくてよかった。
いずれにしても、ソビエシュへ苛立っていたこともあり、
私はその場にいた人たちの視線をあまり感じずにいられた。
実際、人のざわめきが聞こえてきてはいたが、誰も私に声をかけてこなかった。
私はハインリの隣にある貴賓席に座り、早く結婚式が終わることを祈っていた。
__
30分後、結婚式場の正面に吊るされた大きな銀の鐘が鳴った。
そして、壇上の横にある小さな扉から大神官が出てきた。
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大神官も久しぶり。元気にしてた?(謎の親近感。笑
その大神官は、何度も東大帝国を訪れたことが嫌になったのか、離婚した日よりも疲れた表情をしていた。
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なんか (笑)
大神官が私を見つけると、その表情はさらに奇妙なものになった。
私は笑顔で軽く頭を下げて挨拶したが、大神官は強引に笑顔で首を振った。
大神官の前で会場は完全に静まり返った。
彼は持っていた巻物を広げ、
『新郎新婦の入場を許可する』
と唱えた。
すると、銀の鐘の隣にある小さな鐘が鳴り、
それに続いて「新婦の扉」と「新郎の扉」が同時に開いた。
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おおぅ、なんだかすごいわね・・
2つの扉は反対方向にあり、
新郎新婦は別々の道を通って入り、その道が真ん中で合流して1つの道になる。
これは、別々の道を歩んできた新郎新婦が、
結婚によって同じ道を歩むことを象徴する形式であった。
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なるほどね。(で、1年後また別々の道へ、っと。
新郎側のドアから出てきたソビエシュは、いつもと変わらない姿だった。
ハンサムで、堂々としていて、威厳のある男性だ。
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・・・。
この諸々ありすぎた状況でも、彼はとても颯爽としていた。
彼はラスタをじっと見つめていて、一瞬たりとも私の方を振り向かなかった。
よほど幸せなのだろう。
ラスタもまた、美しく優雅な表情をしていた。
最初に会ったときにはそれだけで驚きだった彼女の姿が、
ソビエシュの愛のおかげか、皇居での美味しい食事のおかげか、今では真っ白な月のように見えた。
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・・・。
(いや、これナビエ、ちゃんと両者のこと褒めててすごいな・・私にはとてもできんよ・・。
しかし、ラスタが自分の前を横切り、ソビエシュの隣に立った瞬間。
今まで椅子や客で覆われていた彼女のドレスの全貌が明らかになり、私は目がチカチカするのを覚え驚いた。
いったい彼女は何を着ているのだろう。
ラスタのドレスは、ただ華やかなだけではなかった。
いや、仮にドレスを無視したとしても、腕や髪につけているアクセサリーは何だ?
あれではまるでクリスマスツリーのようではないか。
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クリスマスツリー笑笑!!!!!
改めてソビエシュを見ると、その表情は先ほどまでとは違っていた。
どう見ても花嫁を迎える幸せそうな表情ではなかった。
顎を引いて少し怒ったような表情をしていた。
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ソビエシュ、クリスマスツリーと結婚。(おめでとう!!!
ソビエシュはラスタを興奮して見るのではなく、戸惑っていた。
もしも今、デザイナーが目の前にいたら、ラスタにこんな服を着せて、と文句を言っているかもしれない。
周りからはかすかな笑い声が聞こえてくる。
傲慢な貴族たちは、ラスタのドレスを馬鹿にしているようだった。
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案の定・・
ローズも息を切らしてつぶやいた。
『あの顔で、あんなおかしな服を着るなんて……。
王妃、彼女は元々あのようなセンスの持ち主だったのでしょうか?』
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”あの顔”はさすがに・・笑
ここで、私がまだ皇后だった頃のラスタの服装を思い出した。
彼女は華やかなデザインを避け、ほとんど白い服を着ていた。
そのため、華やかな花々の中で、昔のラスタはまるで可憐な野の花のようではあった。
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…。
(一回ナビエと同じドレス着たこととかもあったわよね、なんか今急に思い出したわ。
その姿は貴族たちにも新鮮に映り、
ラスタが上流社会に身を置くための強いアピールポイントにもなったはずだ。
しかし、彼女の最も重要な日に、
いきなりこんな馬鹿げたドレスを着て現れたのだから…..
とにかく、ラスタ本人は満足げな顔をしていた。
私の前を通り過ぎるときには、
まるで自分が勝ったかのような自信に満ちた笑顔を見せてくれた。
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チッ。(おっと、つい・・。
そんな状況の中で、
ラスタとソビエシュは一緒に歩いて、大神官の前で立ち止まった。
そして、大神官は聖典を開きながら尋ねた。
『東大帝国皇帝ソビエシュ・ビクトは、ラスタ・イスクアとの結婚を受け入れますか?』
『受け入れます』
ソビエシュは答えた。
『ラスタ・イスクアは東大帝国皇帝ソビエシュ・ビクトとの結婚を受け入れますか?』
『受け入れます』
ラスタも答えた。
『それでは、こちらにサインを』
ラスタとソビエシュが結婚証明書に署名した後、大神官はその紙を聖なる書物の中に収め、東大帝国に新たな皇帝夫婦が誕生したことを宣言した。
出席者が拍手をすると、ソビエシュがラスタを振り返り、優しい笑顔を見せていた。
ドレスはとんでもないことになっていたが、そのラスタの笑顔はいつになく輝いていた。
二人はとても幸せそうだった。
まるでおとぎ話のような光景だった。
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・・・。
この美しいカップルを見て、私は
『どうか、この二人が幸せにならないでほしい』
と願ってしまった__
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再婚承認を要求します 原作小説 106話 感想・考察
ついにこの場面がきてしまいました。
ソビエシュとラスタの結婚式の回。
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・・・。(誰得。
ナビエの思いをよそに、そこには幸せそうなソビエシュ(本心はどうかわかりませんが)とラスタの姿がありました・・。
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…そういえば、前回の最後に出てきたラスタの不適な笑みからくる行動ってまだわからないままよね?クリスマスツリードレスだけではないと思うから・・
振り返ります、まず序盤__
ナビエが東大帝国の”南宮”に滞在中に、
かつての侍女たちがナビエを尋ねてきました。
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みんな、ナビエのことを今でも慕ってて、ひと目見にきたんだよね。
そんななか、
2人きりの時と何ら変わらないデレデレ状態で侍女たちの前に現れたハインリにナビエはちょっとだけ不機嫌になります。
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大事にはならないと思うんだけど、ハインリは今までの印象(女たらし※事実じゃないけど)があるから、対外的にはちゃんとしたい、って言うたしかにナビエの気持ちもわかるよね。
中盤では、ソビエシュが結婚式の前にナビエに何かを伝えようとしていました。
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まぁ、大体予想つくけど。
”この結婚は一年だー”っていうのを本当だ、ってナビエに信じさせようとしたんだよね。もう、手遅れすぎるし、そもそも問題はそこじゃないけど。
そんなソビエシュをハインリが”今回は”数ヶ月前と逆の立場で”自分の妻である”と伝えて、ソビエシュを追い払うシーンは今話最大の胸アツポイントでした・・!!
そして、終盤では結婚式へと物語は進みます。
久しぶりの大神官、季節は12月かと疑うようなクリスマスツリードレスのラスタ、など見所はたくさんありました。
ソビエシュやエルギ、デザイナーまでもが善意で止めた派手派手衣装ですが、ラスタは強引に着てきて案の定、味方にすべき貴族やこの後噂が広まるであろう庶民への評価はここでダダ下がりになったことでしょう。
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”ナビエが来るから見せつけてやろう”、って自分の気持ちを優先しすぎてる、そして今後の皇后になってからもそう(自分優先)だろうな、って国民は思うだろうね。本人の立場に立つと、わかっててもここだけは勝負したかったんだろうけどさ・・
それでも、結婚式最中のソビエシュ、ラスタはとても幸せそうで、
ラストシーンではナビエは普段絶対に言わないような言葉が思わず口をついてしまいます。
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うん・・まぁ、応援はできない、よね。
なんだかんだソビエシュを見ててもやっぱりナビエは、ソビエシュがかっこいいって思う気持ちはまだ捨て切れてないみたいだったしね・・。
こういう時に、夫のハインリが優しくナビエの隣で寄り添ってあげていてほしいですね。
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きっとしてるだろうね。
私はそこにいけないから…ハインリまかせた…グフッ。
次回も気になります・・!
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コメント
はじめまして。いつもとても楽しみに読んでいます。
ソビエシュに対しての「そもそもそこじゃないんだけどね」の感想に、そうだそうだ!と思わず大賛成。
ソビエシュは父王の側室問題を嫌悪していたらしいのに、だからなのか、結局は同じ事をしている自分の浮気問題(側室の件)を、どこまでも後継者問題にすり替えて自分すら誤魔化しているようにみえます。ナビエの事を攻撃(口撃)し続けたのも、後ろめたさが本当の理由だろうと思えました。
どこまでいってもトンチンカンな皇帝です(笑)
Lilasさん
コメントありがとうございます!
いやもうほんとおっしゃる通りで誰かなんとかしてくれ・・笑
わたしにはできませぬ・・笑
この漫画のネタバレサイトを探していたときにこのサイトを見つけて読ませて頂きましたが、とても良かったです。
他のサイトも見ましたが、このサイトが最も状況描写が詳しく、またセリフがカットされていなくてすごく読みやすかったです!しかも次話のページへの案内も載っているので連続して読めて嬉しかったです。
管理人さんのコメントにもすごく共感しています。
続きのページが掲載されるのを心待ちにしています。
CCレモンさん
コメントいただきありがとうございます!!!
嬉しい御言葉も頂戴して…原作者様の100%お力ではあるのですが、とっても励みになります・・!
仕事の合間のゆっくり更新ですみませぬ・・末長くまったり見守ってくださりますと幸いです\( ‘ω’)/