今回はLINEマンガで連載中のAlphatart,SUMPUL, HereLee先生の
「再婚承認を要求します」原作小説版の105話(漫画版は98話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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再婚承認を要求します 原作小説105話 あらすじ
前話、原作小説第104話のネタバレはこちら
↓↓↓
![](https://www.manga-happy.com/wp-content/uploads/2020/11/White-and-Blue-Sea-Picture-Postcard-6.jpg)
ナビエは西王国で最も会いたかった人物のひとり、マレーニと出会います。
そんなマレーニは爵位継承問題でクリスタを完全に敵視していました。
ナビエが西王国の社交界に参加し、貴族社会のなかで受け入れられる為にはマレーニの力添えは必須となりますが、マレーニがナビエの力添えをする条件として提示してきたのは、”クリスタの王宮からの追放”、でした。
マレーニの条件に悩みながらもナビエは、
ソビエシュから結婚式の招待状を受け取り、東大帝国へと馬車を走らせます。
その最中で、
ハインリはナビエの目の前で初めてクイーンになるのでした__
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再婚承認を要求します 原作小説 105話 ネタバレ
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ナビエがクイーン(ハインリ)を抱きしめたところから始まります。
クイーンは紫の目を瞬かせた。
ナビエは両腕でクイーンの体を抱きしめたまま、しばらくそのまま動かなかった。
クイーンも人形のように動かなかったが、こっそりと顔を上げた。
すると、ナビエのあごが見えた。
彼女の鼻はもっと上にあり、続いて豊かなまつ毛があった。
ナビエの目は閉じられていた。
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下から見上げるナビエも美しいんだろうね。
そのとき、ナビエの体が一瞬カクッと揺れた。
クイーンの目が細くなった。
彼はナビエの様子を少しうかがった後で、
彼女に抱かれていた翼の片方をそっと引き抜いた。
そして、ナビエがまだ完全に眠っていることを最後に確認した後、
両翼を解放して嬉しそうに鳴いた。
もちろん、音を立てないように気をつけていた。
『グー!グー!』
クイーンは小さくつぶやき、すぐにナビエを柔らかい翼で包んだ。
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包まれるより包みたかったクイーン(ハインリ)笑
クイーンはナビエを抱きしめ、自分も目を閉じた。
このまま自分も眠りたいと思った。
ドサッ!
しかし、突然の衝撃でナビエの体が横に倒れてしまった。
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????!!衝撃???何???
クイーンは彼女を守ろうと翼を広げたが、
その翼はナビエの上半身を覆うほど大きくはなかった__
__
__
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急な衝撃のあった場面からナビエ目線でスタートです。
側頭部に激痛が走った。
驚いて目を開けると、
自分が馬車の床に倒れていて、クイーンを押しつぶしていた。
『クイーン!』
翼を痛めてしまったのだろうか?
パニックになった私は、すぐに起き上がって彼を診察した。
幸いなことに、クイーンは元気そうだった。
彼は両翼を伸ばして、私の頭に軽く触れたほどだ。
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ハインリ、優しす・・
『私は大丈夫よ。』
実際には側頭部がかなり痛かったのだが、恥ずかしさを隠すために嘘をついた。
そうしてから、いったいなにが起こったのか、周りを見回した。
『どうしたっていうの?』
ハインリはクイーンになっていたので、当然何も言葉として発せられなかった。
よくよく見てみると、乗っていた馬車自体が傾いていることに気づいた。
何かあったのだろうか。
窓を開けると、外からハインリ側近のユニムの声が聞こえてきた。
『…ハインリ国王、ご無事ですか?!』
しかし、答えるはずのハインリは今、鳥の姿のままだった。
『国王は大丈夫です。』
結局、私が代わりに答えると、ユニムはしばらく沈黙した後、再び声を上げた。
『…ハインリ国王、こちらをご覧になって頂けませんでしょうか。』
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馬車自体に何かがあった・・?
置いておいて、ハインリは今クイーンの状態で、人間としては全裸(笑)これは、まずいわね。。笑
私が耳を澄ますと、
別の馬車の車輪の音も聞こえてきた。
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救援もきてしまった。
そして、私はクイーンを見て言った。
『…人間の姿に戻って。』
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いやコレ、いま人間の身体に戻ったらハインリ全裸・・笑笑
私はすぐにささやき、
彼の服を、彼の脇に置き、目を閉じた。
するとすぐに、
『心配しないでください。』
という優しい声が聞こえてきた。
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おっ、ハインリ、人に戻ったってことね。人に戻るのも一瞬なわけね。で、話せるようになっての第一声が外でなにが起こってるかわからないけど、ナビエの心配を払拭してあげるあたり、できる男よね・・ほんと。
目を閉じたまま、私は静かに微笑んでうなずいた。
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ナビエ、これが本当の意味でハインリ全部を受け入れた瞬間なのかもね。
突然、馬車が再び揺れた。
驚いた私は、反射的に目を開けて、側面につかまろうとした。
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また?!
しかし、それとほぼ同時に、大きな何かが私を床に押し付けた。
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え!!!?
困惑して目を瞑りながら周りを確かめるため、手をブンブンと振ってみると、
ハインリが着替え中にバランスを崩して滑ったのだとわかった。
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ハインリかーい
私を押したのはハインリの体だったのだ。
私はショックで目を見開いてしまった。
すると__
ハインリの顔が私の目の前にあった。
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え??!!全裸の??!笑
彼もまた、恥ずかしくてショックを受けているようだった。
『す…すみません…』
ハインリは顔を紅潮させて、馬車の床に手をつけようとした。
しかし、彼は結局、私の手に手を置いてしまっていた。
『あっ…!?ごめんなさい…!
わざと…わざとではないのです…!クイーン…。』
私は顔を横に向けて、ささやいた。
『大丈夫ですから…私から少し離れてください。』
彼の裸体が私の上にあるというのは、とても恥ずかしいことだった。
幸い、顔が近かったので他のものは見えなかった。
しかし、だからといって彼が裸であることを意識していなかったわけではない。
『は、はい、すぐに…!』
ハインリはそうつぶやくと、私の手を避けて急いで立ち上がった。
しかし、ハインリは今度は私のスカートの上を滑った。
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なにやってんの、この全裸の国王は笑
私たちの鼻が触れそうになった。
怪我もしたかもしれないが、ハインリは両手を伸ばして床から体を支え、衝突を避けた。
扉の向こう側で、ユニムが再び叫んだ。
『で、殿下??…大丈夫ですか?』
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だよね。笑
『だ、大丈夫だ!』
『入ってもよろしいでしょうか…?』
『だめだ!!』
ハインリはユニムに断固とした態度で言い、
立ち上がろうとしたが、また滑ってしまった。
![管理人halu](https://manga-happy.com/wp-content/uploads/2019/08/4e6119f441d525e48decdae2d5a2ac1f.png)
ハインリ身体に油でも塗ってるんかよ笑
私たちの体はさらに絡み合った。
恥ずかしくて、私は彼を押しのけようとした。
しかし、私が触れたのは彼の裸体の一部だった。
温かくて、なんだか…硬い…?
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え、コレ笑笑笑////////////////
(読者様のご想像にお任せするけどコレはwwww
私はもっと恥ずかしくなって、
彼のその裸体の一部から手を離して、ハインリを引き離そうとした。
でも今、どうやら馬車が傾いていて、私のスカートが床に広がっていたから、
ハインリが立ち上がろうとすると、また滑ってしまう。
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ハインリが滑りまくるんじゃなくってナビエのドレスの素材がそうさせてたのか・・笑。あるよね、サテンとかめっちゃテロンテロンしてる素材のものとか。…って今はそんなこと言ってる場合じゃない。笑 ハインリのハインリが(殴
それでも、
私がそのモノから手を離そうとした瞬間にハインリがうめき声を上げたので、私は心配して尋ねた。
『ど、どうしたの…?!』
体を少し持ち上げると、ハインリは顔を赤くしてつぶやいた。
『う、動かないで、…ください。
ちょっと…その…刺激を…あの…』
![管理人halu](https://manga-happy.com/wp-content/uploads/2019/08/4e6119f441d525e48decdae2d5a2ac1f.png)
へ!!!?笑笑笑笑////
唖然とした私は下を見た。
ハインリは私から離れない方が良かった。
ハインリが少し体を持ち上げたとき、
彼が『動かないでください』と言った理由がすぐにわかった。
『…あっ!!!』
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えっ!!!?////笑笑
私がショックを受けて叫ぶと、ハインリはたじろいだ。
私は慌てて顔を上げたが、再びハインリと目が合ってしまった。
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これは…!!///
そして、圧倒されて目をそらしてしまった。
このままでは、外にいる従者たちに助けを求めることもできない。
助けを求めたとして、何の役にも立たない。
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間違いない笑笑
私が考えついたのは、たった一つの方法だけだった。
『が、頑張って…!』
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頑張ってwwww
『…へっ?』
その後、
私は私にできることをしようと手を降ろして、馬車の床に広げられたスカートを拾い集めた。
そのときもハインリがとても低い声で
『神様…神様…』とつぶやくのが聞こえた。
![管理人halu](https://manga-happy.com/wp-content/uploads/2019/08/4e6119f441d525e48decdae2d5a2ac1f.png)
wwwwwwwwwwww
『…こちらは終わりました。』
私が自分のスカートを寄せ集めた終わったと同時に、
ハインリは私を避けるように片手を床から、もう片手を壁から傾けて私に背を向けるように立ち上がった。
私も壁の方に顔を向けた。
私は顔が火照り、耳が鳴っていた。
もしここに穴があったら、今すぐにでもハインリを埋めてやりたい。
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ハインリを笑笑
お腹いたい笑笑
彼が服を着る衣擦れの音がしたが、目は開けなかった。
それから間もなくして、ドアが開く音が聞こえた。
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ついに開かれる馬車のドア。
その時ようやく私は目を開けてハインリをしっかり見ることができた。
ハインリの服はしわくちゃで、首と顔はすっかり赤くなっていた。
そして__
今まで恥ずかしくて気づかなかったが、
ハインリの首筋に私の口紅の跡がついていた。
それを見ていたローズが、私の方に顔を向けた。
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おそらくドン引きのローズ笑
また国王の噂が一個増えてしまう笑笑
私は慌ててドアを閉めた__
__
__
どうやら馬車の片方の車輪が外れてしまったようだが、
予備の車輪があったので、車輪を交換して旅を続けることができた。
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ガタンガタン揺れたりしてたのは車輪が外れてたからだったのね。まぁ、大事じゃなくてよかったよ。
その後、数日間は特に何も起こらず、無事に東大帝国に到着したのである。
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うわ・・いよいよ・・!ドキドキ
その頃には、私はあの馬車でのショックからほとんど回復していた。
しかし、ハインリと二人きりになると、あの日のことが頭をよぎって気が気ではなかった。それでも、二人とも平静を装ってなんとか頑張っていた。
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またハインリの裸体(今度は裸体のなかでもピンポイントだと思うけど(殴 笑)が脳内に出てくるようになってしまったナビエ。笑
しかし、いざ東大帝国の首都を通過しようとすると、
馬車の件など頭から消え去るほど緊張してきた。
首都の壁を越えて、私は窓とカーテンを半開きにした。
そうやって静かに窓の外を眺めていた。
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ドキドキ…
周囲の人々が興味深げに西王国の馬車を観察しているのが見えた。
きっと、ハインリと私が来るという噂を聞いたのだろう。
私がこの馬車に乗っているとでも思っているのだろうか。
出て行って再婚した皇后が、
また戻ってくるなんて厚かましいと思っているのかもしれない。
当然といえば当然だが、やはり気分はよくなかった。
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グヌヌ…。
私が馬車の壁に頭をもたげて窓を完全に閉めていると、
向かいに座っていたジュベル伯爵夫人が毅然とした態度で
『この人たちは王妃の従者ではありませんから、
そんなことを気にしてはいけませんよ。』
と心を読んだかのように言ってくれた。
ローラもすぐに
『そうですよ、王妃が離婚を受け入れて一生軟禁生活をしていたとして、
あの人たちは何もしてくれなかったでしょう?そんなことで悩まないでください。』
私は両手で自分の頬を撫でた後、笑顔で2人に
『大丈夫、大丈夫よ。』
と何気ない顔をして答えた__
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ナビエ、グッ!(親指立てて応援
__
___
東大帝国の皇居に行く前に、まずトロビー邸に立ち寄った。
今日はここに泊まって、明日皇宮に行くことになっている。
馬車から降りると、
事前に知らせを聞いていた両親や親戚が駆けつけ、私を取り囲んだ。
そんな私を見て、
父はこらえきれずに涙を流し、私もこらえきれずに涙を流した。
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うわああよかったね、ナビエ・・!
出発(脱出)する時は逃げるように行くしかなかったから・・ウオオオンン‼︎泣
母とも抱き合い、再会の喜びを分かち合ったハインリは、
すぐに父に近づき、『お父さま…』と笑顔で言った。
よかったというべきかどうかはわからないが……父は戸惑って泣き止んだようだった。
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なんか、(笑)
しばらく立ち話をして、
離れていた間の出来事を話した後、私たちはリビングに行って会話を続けた。
私は話したいことがたくさんあって、止まらなくなってしまった。
私の隣にいたハインリは、驚いたように黙って私を見ていた。
『どうしてそんな目で見ていたの?』
食事を終えて部屋に案内するときに彼に聞いてみた。
ハインリは
『初めてクイーンがこんなに話していた姿を見て驚きました…』
と言っていた。
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ナビエ、久しぶりの実家、嬉しいんだね。
その後__
自分の部屋で入浴を済ませたハインリは、
今回の帰郷の目標達成のために気合を入れて、再び両親に会いに行った。
私は久しぶりに屋敷の中を見知った顔と挨拶を交わし歩き回りながら、
そんなハインリと一緒にいた両親に遭遇した。
残念ながら、
両親はまだハインリと一緒にいることに違和感を感じているようだった。
…それは理解できた。
しかし、それでもすべてがうまくいっているような気がしたので、
私はこのまま歩き回って、ゆっくりと自分の部屋で休むことにした。
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うむ。
__
__
悲しいことに、翌日にはトロビー邸を出なければならなかった。
『私たちも式には参加するから。』
『明後日、また会おうな。』
私の両親も悲しんでいたが、お互いあまり表情に出さないようにしていた。
私とハインリは馬車に乗り込み、皇宮へと向かった。
しかし、馬車が皇宮の正門を通過するとき、私はなんだか違和感を覚えた。
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・・?
東大帝国の首都に入るときはすごく緊張した。
しかし、今の私の中には、
はっきりとした定義ができない、微妙で複雑な感情があるだけだった。
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両親と会って、安心して、ナビエのなかで何かが変わったのかな?
まるでソビエシュからの手紙を受け取った時のようだ。
馬の蹄の音と馬車の転がる音を聞いていると、頭がクラクラしてきた。
外の景色があまりにも見慣れていて、気になったのだ。
私は人生の長い年月をこの場所で過ごした。
馬車が到着を知らせ止まったとき、私の心臓はドキドキした。
表情をできるだけ抑えて、私は馬車から降りた。
私たちを迎えてくれたのは、ソビエシュの秘書であるピルヌ伯爵だった。
不安になっていたのは私だけではなかった。
お互いに顔を合わせたとき ピルヌ伯爵の目も微かに震えていた。
『…ようこそ、西王国の王妃殿下とハインリ国王殿下』
しかし、しっかりと挨拶されたので、私はできるだけ冷静にうなずいた。
ピルヌ伯爵は一瞬躊躇した後、手で指し示した。
『…どうぞ、こちらへ』
私は彼がどこへ案内するのか、
はっきりとわかっていた……白薔薇の間だ。
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いよいよか…
__
__
その部屋は、賓客を迎える場所だった。
…私はそこで初めてハインリと出会ったのだ。
白薔薇の間の前には、ソビエシュの騎士たちが立っていた。
彼らは私を見て顔を凍らせた。
私は気づいていないように微笑み、ピルヌ伯爵が部屋に入れてくれるのを待った。
__
やがて、白薔薇の間の扉が開き、私たちは通された。
中にはソビエシュとその秘書、その他の貴族たちがいた。
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…ついに対・面。
ゴクリ…。
彼は私が来たことを事前に聞いていたのだろうか。
ソビエシュは全く動じず平然としていた。
私は彼の隣にある空席の玉座に気づいた。
かつて私が賓客を迎えていた玉座である。
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・・・。
私は再びソビエシュを見た。
彼は決意に満ちた表情で私を見つめていた。
しかし、
その表情とは異なり、彼の目は悲しそうだった。
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・・・。
私たちはしばらくの間、お互いに見つめ合った。
予想に反して、何も言葉も浮かんでこなかった。
ソビエシュの方はどうだったのだろう。
…どのくらいこうしていただろうか。
『陛下』
と先ほどのピルヌ伯爵がささやいた。
その時初めて、
ソビエシュは呪縛から解き放たれたように口を開いた__
『困難な旅であったことは承知しております。
西王国が見せてくれた親愛の表明に敬意を表します。』
その表情は無表情で、声も穏やかだった。
先ほどまで呆然としていた人とは思えなかった。
彼は再び私を見たが、それ以上はなにも、言わなかった__
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え・・終わり・・?
そういえば思い出したんだけど、ソビエシュなんかナビエの両親に対して不穏なことしそうな空気なかったっけ・・?なんか嵐の前の静けさ的な感じで嫌だわ・・
__
__
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…ラスタパートがきます。
『誰が来たの?』
本心を隠して無表情でいられるソビエシュと違い、ラスタにはそれができなかった。
完成したドレスを最後に確認しながら、
ナビエが結婚式に出席すると聞いて、彼女は困惑した。
『なんで(彼女が)くるの?!』
知らせてくれたラント男爵は、
『彼女は国事を優先する人ですから、
招待されたからには受けるべきだと考えたのでしょう』
と気まずそうに笑った。
ラント男爵が帰るとラスタは気になって爪を噛み始めた。
やがて彼女は、デザイナーに
『ヘッドピースからジュエリーまで、アクセサリーもぜんぶ華やかにしたいの』
と命じた。
デザイナーは、ドレスにピンを刺しながら驚いて、
『え?本当に、ですか?』
『本当。』
ラスタはしっかりと話した。
『誰もがラスタを前皇后と比較するでしょう?』
『それはそうなのですが…』
『前皇后は、去った国にまた戻って来たのだから、
ラスタの尊厳が踏みにじられないように、ラスタも準備をしなければならないの』
ラスタの言葉は合理的であった。
しかし、ラスタの要求は、デザイナーの趣味には合わなかった。
『ドレスが華やかなだけに、アクセサリーも華やかだと、
あなた様の影がその…どうしても薄くなってしまうかもしれません…』
デザイナーは忠告したが、ラスタはこう言い張った。
『これはラスタの結婚式なの!
私の結婚式の日には、誰にも負けたくないの!』
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・・・。
仕方なく、
デザイナーは華やかなアクセサリーを選んで帰っていった。
ハンガーにかけられたドレスを見て、ラスタは少しホッとした。
そのドレスがあれば、ナビエに負けることはないと確信したのだ。
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”ドレスがあれば”、ねぇ・・。
(ひとはドレスで決まらない・・わよ・・?
しかし、ラスタの不安は消えなかった。
しばらく部屋を行ったり来たりしているうちに、ラスタは良いアイデアを思いついた。
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・・・おいおいおいおい。
また不穏なやつきたよ。。
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再婚承認を要求します 原作小説 105話 感想・考察
なんですかこの序盤の展開は…笑
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その…ご馳走様でした。笑
馬車の車輪が外れ体勢を崩したハインリとナビエのラッキースケベ大会が狭い馬車のなかで繰り広げられていました。
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読者様の想像にお任せしますが、おそらくナビエが握ってしまったのはアレで、その後沈めようとハインリが”神様…神様…”って唱えていたのには死ぬほど笑ったわ。笑
そして、ナビエは東大帝国に戻ってまいりました。
両親との再会の場面では久しぶりにようやく戻ってこれたこともあってナビエの話題はつきませんでした。
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良かったよね、ナビエ…。マジで幸せになって欲しい。
次またいつ戻ってこれるのかわからない不安もあったんだろうけど、とにかくお父さんお母さんといっぱい話せた。あと、ハインリも受け入れられようと、頑張ってた。
その後、ソビエシュとの対面__
肩透かし、というか呆気なくソビエシュはナビエとハインリに歓迎を表して今話では終わり、でした。
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いやいやいや、コイツがこれだけで終わるはずがないよね・・
多分ナビエの両親は顔に出していないだけで、ソビエシュからの圧力かかってるだろうし、ナビエが支援してるエベリーの件もあるだろうし・・ナビエを東大帝国に呼び戻す為に、なにを出してくるか、よね・・チッ…
ラストシーンはラスタ。
ナビエが東大帝国にやってきたことを知り、(知らなかったのね)
自分のドレスの飾り付けをさらにグレードアップさせていきました。
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育った環境柄、これはラスタを責められないかもしれないんだけど、ラスタとしては”美しいドレス”や”高価なアクセサリー”が人を決めるって思ってるんだよね?まぁ、当時の領主のロテシュがそんな感じだったから、お金・身分・洋装が良い人間が上に立てる、って思っちゃうんだろうね。でも、人間の価値はドレスでは決まらんよ。
最後にラスタは不穏に微笑みます。
結婚式でなにかしら仕掛けてくるのだと思いますが…
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なんかまたうまいことラスタの偽両親が出てきた時みたいにソビエシュとごっつんこしてお互い自滅して欲しい・・笑
次回も気になります・・!
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コメント
いつも詳しく楽しいありがとうございます。
西王国編はさすがに新婚生活(まだ解禁前だけど)だけあって色っぽい系の小ネタもあって楽しいですね。
ハインリ可愛すぎです。
ナビエと心と身体が結ばれるのもあと少し。頑張れ!と応援したいです。
ソビエシュとラスタには西王国夫妻に余計なことだけはすんなと言いたいです。
鷲さん
こちらこそいつもありがとうございますすす!\( ‘ω’)/
最近ネタ要員のハインリ様には日々お腹を抱えて笑わせてもらってまする笑
それだけにイチャラブシーンのギャップもあり・・!末長く応援したい2人ですな。
はじめまして。以前、途中まで漫画で読んでいたのですが、中断したままで半年経ちました。ふとその後が気になり、検索してこちらを知りました。解説やツッコミも楽しく、空白の部分一気に埋めさせていただきました。ありがとうございます。
ミャーさん
喜んで頂けてコメントまでくださりありがとうございます!
またフラッとお立ち寄り、お気軽にコメントくだされば幸いですすす\( ‘ω’)/