今回は吉村旋先生の「性別「モナリザ」の君へ。」14話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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性別「モナリザ」の君へ。 14話 あらすじ
前話第13話ネタバレはこちら
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自分の体に強い違和感を感じたひなせは病院にきます。
しかしそこでも、
性別が当たり前のようにある周囲に気味の悪さを感じて俯きがちになってしまいます。
一方学校ではひなせが欠席していることをしおりとりつは心配します。
検査結果に特に異常はなく、少し数値に変動があったことも担当医は
”よくあること”と説明しますがひなせはその小さな変動にもひどく動揺してしまいます。
眠れていないことを心配されたひなせが、
性別が変わることをどうしても嫌だと話しますが、
”そういう生き物だから”と一蹴されてしまいます。
帰宅したひなせは幼少期に幼なじみ三人で撮った写真を見つめ、
昔と現在との周囲の変化と性別を持てない自分に苦しくなってしまい、
ひとり涙を流します__
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性別「モナリザ」の君へ。 14話 ネタバレ
ひなせは自分の体に少しずつ変化が来ているのではないかと危惧し、
学校を休んで病院にいきます。
何も知らないりつとしおりは、学校に来ないひなせの体調不良を心配します。
周囲が当たり前のように性別があることと、
それに伴う変化があることを受け入れていることに対して、
気味の悪さのようなものを覚えたひなせは目を閉じてしまいます。
みんなどうして当たり前に自分の性を受け入れているんだろうってことだね・・
すると目の前で衝撃音があり、一人の子どもが転んでしまいます。
心配し声をかけるひなせでしたが、
子どもの両親の男の子になるから泣かないことを褒めている姿に、
強い違和感を覚えて、ひなせは再び俯いてしまいます。
”違和感がある”というひなせの声を元に定期検診と合わせて詳しく調べても、
普段通りひなせの体には特に変化は見られませんでした。
しかし、血液検査の結果だけ、少し男性ホルモンの方が高かったと聞いたひなせは
性別が変わるかもしれないという恐怖でパニックになってしまいます。
そんなひなせに、
”よくあることだから大丈夫”と主治医のあずさは話すのですが、
ひなせの不安は消えません。
先月は女性ホルモンの値が高かったからその揺り戻しだよ、ってことを伝えてるあずさの言葉が全く耳に入らない、ひなせ・・
とっさに手を伸ばしたあずさでしたが、
そんな先生にひなせは体を硬らせてしまい、
主治医のあずさは話を変え、ひなせの目の下のクマを心配します。
強めの眠剤が出されることになりますが、
どうして眠れていないのか気になったあずさはひなせに何か相談事はないかと尋ねます。
ひなせは正直に、
性別を持つことが嫌だと思っても体は変わっていってしまうのかと尋ねます。
あずさは、変わっていってしまう、
”そういう生き物”だから仕方がないと蝶の幼虫に例えてひなせに伝えますが、
変わってしまうと断言されたひなせは落ち込んでしまいます。
帰宅したひなせはもらった眠剤を飲み、ベッドに横になり、ひとり考えにふけります。
12歳の時、性別が変われなかったひなせは、
もういっそ寝て起きたら性別が変わっていればいいのにと考え、
視界に入った幼少期に幼なじみのりつとしおりと三人で撮った写真を見てふと涙をこぼします。
昔は、小さい頃は男の子も女の子もなかったもんね・・
”もし自分に性別があれば自分に告白してきた二人のことを
気持ち悪く思ってしまうことなんてなかったのかな”、
そう考えれば考えるほど、ひなせは悲観してしまい、
さらに深く嗚咽を交えて泣いてしまいます。
叶わないことを考え落ち込んでいるひなせの携帯が鳴り、
出てみるとそれはりつからの電話でした。
チャットに返事がないことを心配したりつが、
体調を心配して連絡をしてきてくれたのです。
今回電話をくれたのはりつの方か・・
しおりもしたいって思ってるだろうな・・。
一緒に帰れなかったことを謝罪するひなせに対し、
”無理だけはしないでね”とりつは諭します。
手を繋ぐことも、ひなせが優しいから自分に対してしてくれていることだ
と思っているりつは、嫌なことは嫌だと言って欲しいとひなせに伝えます。
そのりつの優しい言葉にひなせはまたしても泣いてしまいます。
二人とものことは前と変わらず好きなのに、自分がおかしいからうまくいかない
と告げるひなせの言葉に、りつは悲しくなってしまいます。
”自分が”変だから・・そんな・・。
しかしそんな二人の電話の最中に、
ひなせの方から大きな衝撃音が聞こえ、そのまま何も聞こえなくなってしまいます。
りつは必死でひなせの名前を呼びますが、ひなせからの返事はありませんでした。
ひなせ・・！！？また、倒れた・・？
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性別「モナリザ」の君へ。 14話 感想・考察
今自分に明確に性別がある人もない人も、
”女の子だからこうしなさい”、”男の子ならこうだろう”
と言った言葉に違和感を持ったことがある方の方が多いと思います。
そういう小さな違和感が積み重なって
ひなせのような人が生きづらくなっていっているんだなと痛感させられる回です。
今話で改めてハッとしたけど、
トイレはどっちに入るとか、本当に自分たちからしたら些細なことでもひなせには心を炒めていたんだよね・・。
変わっていく性別に対する失望と諦め、
それでも自分はこのままがいいという強い気持ちの中で揺れ動く姿は、きっと皆さんも苦しくなると思います。
そんなひなせたちがどう変わっていくのかも含めて楽しめる回なので、是非読んでいただきたいです。
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次回第15話ネタバレはこちらから
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