今回はかっぴー | nifuni 先生の
「左ききのエレン（リメイク版） 」9巻を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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左ききのエレン（リメイク版） 9巻 あらすじ
前巻ネタバレはこちらから
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加藤さゆりのプレゼンは認められ、岸アンナは山岸エレンとさゆりのパトロンになってくれることになりました。
アンナのブランドの宣伝動画を撮影中、野次馬のファンに追いかけられるというトラブルもありましたが、さゆりの戦略と、ルーシーの人並外れた運動神経のおかげでピンチを脱し、無事動画は撮影できました。
数日後、エレンの動画がYouTubeで公開され、あっという間に100万回再生を記録。エレンは世界中の人々に知られるアーティストとなったのです。
第八章
広告代理店に就職した朝倉光一は、なかなか戦力として扱ってもらえず焦っていました。
ある日上司の沢村孝と一緒に行くはずだったカタログ撮影に沢村が遅れ、急遽新人の光一がその場を仕切ることになってしまいます。
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左ききのエレン（リメイク版） 9巻 ネタバレ
山岸エレン、加藤さゆり、ルーシー・ピグローの3人は、自分達のパトロンになってもらうため、ニューヨーク五番街の女王と呼ばれる岸アンナの会社に赴いていました。
アンナの前で披露したさゆりのプレゼンを、
アンナは「不可能」だと一蹴します。
エレンのグラフィティアートをYouTubeで公開するというさゆりに、
社会的責任を伴う大ブランドが犯罪を誘発するようなことは出来ないというアンナ。
しかしさゆりは、
昔刑務所上がりのアウトローを広告に起用して若者に大人気となったアディダスを例に出します。
自分たちが、非公開の動画を公開することで広告であることを隠した広告、
ステルスマーケティングを行うというさゆり。
そんなさゆりのプレゼンを美しいと評価したアンナは、
2人のパトロンになることを申し出ます。
エレンとさゆりの住むアパートに、アンナの部下、マチルダ・グレイマンが訪ねてきます。
アンナは、エレンとさゆりに自分のブランドの服とともに、素敵なメッセージを送ってくれました。
アンナの娘で、デザイナーである岸あやのは、
今回アンナが作ろうとしている新ブランドのデザイナーに就任していました。
あやのとマチルダは、今回の動画制作の協力に来たと言います。
あやのは、さゆりの元カレである朝倉光一の浮気相手、岸あかりの姉であり、さゆりと光一が別れるきっかけを意図せず作ってしまった人物だったので、
さゆりはあやのが今回のプロジェクトに参加するのを嫌がっていました。
ルーシーが間を取り持つことで、動画制作はエレン、さゆり、ルーシー、あやの、マチルダ、マリーンの6人で行うこととなりました。
しかし結局ブランドの宣伝のためとはいえグラフィティとは犯罪であり、
そこには大義が要る。それはエレンが決めるべきだとさゆりは言います。
エレンは、「さゆりみたいに頭がよかったら、ルーシーみたいに口が達者なら、あやのみたいに人の上に立つ器があったら、マチルダみたいに気配りがあれば、自分はきっと絵を描いていなかった。自分は絵しか描けないから、絵を描いて誰かと会話し、喧嘩するためにやっているんだ。」と言います。
いよいよ、街の蕎麦屋のシャッターにグラフィティアートを描き、動画を撮る日がやってきました。
しかし撮影中、一般人のエレンのファンに見つかってしまいます。
スケボーで追いかけてくるファンと、逃げるエレン。
当初の撮影計画は崩れてしまいましたが、さゆりの戦略と、ルーシーの人並外れた運動神経のおかげで、ピンチは脱し、ルーシーとエレンの入れ替わり動画もしっかり撮影できました。
撮影後の打ち上げで、さゆりとあやのは以前より打ち解けています。
エレン、さゆり、あやの、マチルダは有名な芸術大学を出ているのに対し、自分は学がないけれどエレンと出会って人生が始まったというルーシー。
ルーシーには、映画監督よりも向いている職業があるんじゃないかと言うさゆり。
そんなさゆりに、
「ルーシーを下に見て偉そうに評価するな！」
と、ルーシーのアシスタント、マリーンは怒ります。
「ルーシーは、光一に似ている。光一は〝突き抜けた天才〟と真逆の〝立ち上がった凡人〟だ。」と言うあやの。
さゆりは、光一が自分の元カレで、あやのの妹、あかりに寝取られたのだ、だから光一の話はやめてほしい。とあやのに打ち明けます。
光一の事になるとどうしても感情的になってしまうさゆり。
マチルダは、「さゆりは意外と子供だし危なっかしい。今のままでは取り返しのつかないミスをしてしまう。」とさゆりを心配しています。
「アクが強いスーパークリエイターは、冷静な常識人が隣にいる事で活かされる。さゆり、エレンのために大人になって。」とマチルダは言います。
数日後、エレンの動画がYouTubeで公開されました。
動画はあっという間に100万回再生。世界中の人々がエレンを観ています。
バンクシーのところにも、エレンの噂は届いていました。
「この子とは会いたくないな。だってぼくは、凡人だからね。」
バンクシーはそう言うのでした。
第六章
光一は、大学を卒業し、念願の広告代理店に就職します。
意気込んで入社したのに、配属されたのは適当な仕事ぶりの沢村孝のチームでした。
早く戦力になりたくて仕事がしたいと言う光一ですが、新人にはまだできる仕事がありません。
光一は、たとえ睡眠時間を削ってでもクオリティを追及して、ツラくてもやりがいのある仕事がしたいのだと言います。
「“24時間戦えますか”という名作コピーは、あの時代だから響いたんだ。定時で帰れない日もあるけど、定時を目指せ。」と、沢村は言います。
「人はみんな配られたカードで戦わないといけない。光一の「若さ」も立派なカードだが、「若さ」は最後の切り札だから勘定に入れるな。いずれ失われるカードを当てにするな。」
そう言う沢村に、じゃあ自分はカードなんてない。という光一。
光一は、エレンに置いて行かれたように感じ焦っていました。
「社会に出たら、一発で何か変わると思ったか？会社に期待しすぎるな。会社はお前を育てちゃくれない。」沢村は光一にそう言います。
沢村チームへの配属はハズレかもしれない。
そう思った光一はつい同じチームの久米田に愚痴を言ってしまいます。
「何も知らないくせに。君の理想の上司もやりがいのある仕事も、成長できる環境も、全部会社が用意してくれればいいのにね。でも大丈夫よ。理不尽にもじき折り合いつくから。」
光一はそう、久米田に叱責されてしまいます。
次の日、沢村と一緒に行く予定だったカタログ撮影に、沢村が急用で遅れてしまいます。
代理店から来たのは光一しかおらず、急遽新人の光一がその場を仕切ることになってしまったのです。
経験のない光一がいきなり場を任されます・・！
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左ききのエレン（リメイク版） 9巻 感想・考察
冒頭から始まるさゆりの見事なプレゼン。
動画撮影で見せるかっこよすぎるエレンとルーシーの入れ替わり劇。
物語の組み立てが素晴らしく痛快で、見どころだらけのニューヨーク編はここで完結します。
そして後半から始まる第八章では、新入社員朝倉光一の焦りと空回りが描かれています。
若者の「はずかしさ」を体現しているような光一に、自分を重ねてしまった・・！
エレンに置いて行かれたくなくて、ただただ焦る光一が、これからどう会社に立ち向かっていくのか、ぜひ読んでもらいたいです。
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次回第10巻ネタバレはこちらから
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