今回はSpoon/Plutus先生の「ある日、お姫様になってしまった件について」90話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
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ある日、お姫様になってしまった件について90話 あらすじ
前話89話のネタバレはこちら!
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アナスタシウスが評議会から去った動乱の後__
アタナシアはルーカスに状況を整理しながら今後の動きを相談します。
現状、クロードが黒魔術を使用したことが貴族たちにバレてしまうようなことがあれば、
前帝が生きていた以上、政権交代もあり得てしまいます。
解決方法を模索する中で話の話題はジェニットに移ります。
ルーカスが最近見たジェニットは体から不気味なオーラが流れ出していました。
アタナシアはルーカスにジェニットはアナスタシウスの娘だと伝えますが__
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ある日、お姫様になってしまった件について 90話 ネタバレ
昼下がり_アタナシアの寝室
アタナシアとルーカスがソファに座り向かい合っています。
とりあえず、まずは冷静になって、冷静に考える必要があるわ。
この状況でまず私は何をしたらいい?
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アタナシアは考えていることを整理しながらルーカスに話しだします。
『評議会にいた貴族たちは、
あの場で起こったこと、私たちが話したことを広めていると思うの。
あの場…前帝は生きていて、アルフィアス公爵は前帝の元についた。
どうしてロジャー・アルフィアスはあんなことしたわけ?
アルフィアス家は代々皇室に忠誠を誓っている一族だって言うのに…
これは私たちへの裏切りだって思わないの…!?』
アタナシアは自分の頭を整理しながらもルーカスに意見を求めながら続けます。
『あの場では黒魔法の話も出たから…
彼らを拘束するために兵士を送ることもできない。
そんなことしたら、
”裏切り者だと主張して黒魔法の事実を隠蔽しようとしている”
って言われるだけよね。
前帝を退位させた現皇帝が黒魔法を使っていたことが発覚し、
結果的に呪われてしまった場合、
前帝を復活させて国の執務を引き継ごうという話も出てくるでしょうね。
通常は皇位継承者が皇帝の代理人として立ち上がるんだろうけど…
現皇帝が黒魔術を使っていた場合は、前帝が介入する口実になるわね…
現行の法律の中にこんな状況に対処するものなんてないし、
まさに神のみぞ知る、って感じかしら。』
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アタナシアキレッキレ。笑
まぁクロードが黒魔法使ったのは事実だから、
そこをアナスタシウス側に主張されたら弱い、ってことね。
(まぁアナスタシウスも使ってるんだけど・・。
『・・・。』
ルーカスはアタナシアの考えを理解して、思います。
貴族だか皇族だかはこんなのばっかで疲れないのかよ?まぁ今回のこの状況はちょっと違うんだろうけど…
コイツはコイツで俺の力に気付いていながらまだ手助けを頼んでも来ないし。
『ねぇ、あなた
”こんなの簡単じゃねぇか。俺が奴らを殺せばいいんだろ”
って思ってない?』
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アタナシア、ルーカスの思考を読んじゃう。笑
『まぁ、そんなところだな。』
『彼らを殺したって、みんなの不安は簡単にはなくならないわ。
モラル的な問題はもちろんだし、それに…
もし私たちが前帝を殺したとしても、
パパと私が”何か”のために殺したっていっそう人々は疑っちゃうじゃない…
あの場に参加していた貴族たちの記憶と、
その貴族たちがもう既に話しちゃった人の記憶を消すって、
そんな魔法、副作用なしに出来るとは思わないし。
この状況を魔力で解決することが必ずしも良いとは思えないのよね。』
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アタナシアの話を聞きながら
”コイツ、頑張って考え抜いたんだな”、
っていつも通り偉そうに思うルーカス。笑
『で、これが一番大事なんだけど…
何よりパパに家族を二度も殺して欲しくないの。』
あんなにも嫌っていたのかやっとわかった。彼らはパパの人格を誹謗中傷しながら笑っていた。でもある時(パパが皇帝になった時)は
パパの前では自分たちをよく見せようとした…かと思えば、
パパの病気の噂が広まるとまた見下して笑って…
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アナスタシウスを含めて、権力・特権にしか目が無い
薄っぺらい貴族たちがクロードは大嫌いだったんだね…。
『あぁ、そういえば思い出したことがある。』
ずっとアタナシアの話を聞いていたルーカスが口を開きます。
『あのシロんとこのキメラ(ジェニット)だ。
あいつ、なんかあったか?』
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ハッとするアタナシア
(この前庭ですれ違った時、何か気配が違うことにルーカス気付いてたわよね。
『俺はあいつに特に注視してなかったんだが…
あいつだんだん変な感じになってるぞ。
お前はあいつとちょっと前に親しくしてたんだろうが…
前帝はいつもロジャー・アルフィアスと一緒にいて…
そこにはいつもあのキメラもいるぞ…?
お前、俺に話してないことがあるんじゃないのか?』
『・・・。』
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鋭いわね…
ってあせあせするアタナシア(かわいい
彼はもう答えを知ってる時なのよね…
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正直に伝えることを決めたアタナシア
『えぇ…ルーカスの想像通りよ。
ジェニットの本当の父親は…前帝なの。』
『ハッ!
お前それ知ってて、あのキメラを皇宮に何回も迎え入れてたってのかよ?』
『それは…
ジェニットは…私を本当の妹だって思ってて…
パパのことも彼女は父親だって…
『でもそれは違うじゃねぇか』
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口を三角にして、
アタナシアの言い訳に口を挟むルーカス(かわいい
『・・・。』
でもジェニットが”父親だって信じている人”(クロード)は本当の父親じゃない…この今の状況…
ジェニットはどう思っているのかしら…
__
__
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場面はジェニットへ移ります。
コンコン…
『ジェニット。
ちょっといいか。』
ジェニットの寝室の扉をノックして入ってくるロジャー。
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真っ暗な部屋でうつむき、
完全に闇のオーラを放ってるジェニット・・
(もしかして…父親のこと…聞いた・・?
『まだ…ショックを受けているみたいだな。
お前は”彼”と最近親しくしていたから、
喜んでいると思っていたのだが…。』
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アナスタシウスのこと、話してたか・・
で、んなわけないでしょ・・
そしてこのロジャー、まだ操られてるっぽいわね・・
『お前に前に話した通り、
お前にわざと隠していたわけじゃない。
私も…知らなかったのだ、前帝が生きているなんて…だから…』
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前帝が生きていると知らなかった=ジェニットに言わないのは、
筋通ってなくないか・・?でもロジャーは事実知らなかったのか・・?
『…陛下と姫様のご様子はいかがですか?』
ジェニットは俯いたままロジャーに尋ねます。
『陛下は未だ、意識不明の状態だそうだ。』
『姫様は…?』
『あの評議会のあと…
噂が爆発的に広まって、それによると、
今までとは全く立ち振る舞いが変わってしまったそうだ。
陛下不在のなか、
積み重なった執務を一貫して受け止めてはいるが…
今は、何の動きもないとのことだ。』
姫様…本当に大丈夫…なのですか…?
姫様は私のことを、本当の妹のようだと言ってくれた…
もし私が手紙を送ったら…
返事を書いてくれるだろうか…
でも…
おじさまと紳士様が…
きっと何かあの場で姫様を傷つけることを言ったのだと思う。
だから姫様も…私のこと嫌いじゃないかな…
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ジェニット・・
ジェニットは自分の父親のことも知って、
その父親とロジャーが何をしたのかもある程度知ってて、
それでもアタナシアを心配してるんだね・・。
『ジェニット。
お前はまだアタナシア姫のことを心配しているのではないか?
彼女はお前の思うような人間ではない。
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紅い眼が光るロジャー・・。
完全に操られてるね。。ふざけやがって・・!
姫様の反応を見ていればわかる。
彼女はお前の出生のことをずっと前から知ってるようだったぞ。
姫様は…私たちを目の届く範囲に置いて監視しておきたかったから、
お前を受け入れていただけにすぎない。』
ジェニットはハッとしますが、
手をギュッと握って思い直します。
私は…おじさまを信じない。
おじさまは私と姫様が2人で一緒に街でお買い物したことも知らないし、
姫様とたわいもない話で一晩中語り合ったことも、知らない。
今までずっと、陛下と姫様が私の家族なんだって思ってた。
…紳士様が私の本当の父親なんだって聞かされる前までは。
でも…
だからといって私は陛下と姫様と絶対に離れたくない。
でも…でも…
私が紳士様の娘だって考えると…
紳士様が私のそばにいていつも優しくしてくれたことが理解できた…
彼は私に家族だって伝えないで、ただただそばにいてくれた…
ちょうど私が姫様の近くにいたように…
紳士様は本当にみんなの言う暴君なのでしょうか…
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アナスタシウスの優しい一面も思い出してしまうジェニット。。
『・・・。』
『はぁ…。お前はもう少し考える時間が必要みたいだな。
誰と家族になればお前が本当に一番幸せなのかをよく考えろ。』
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いやまじでロジャー(操られてるけど)ふざけんなって感じだけど、ジェニットにしてみたらいまアナスタシウスの優しさを思い出しているわけだしね・・?
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しかも、ここでジェニットが思い出してしまうのは、
”もし私が本当の家族だったらどうしますか?”ってジェニットが聞いたときのアタナシアの困惑した表情・・。
違う!姫様はそんなひとじゃない…!
パシッ…!カラカラ…
そのとき__
ジェニットの手首についていたブレスレットが突然切れ、
付いていた装飾品が床に散らばります__
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ハッとするジェニット・・
『見るからに安そうなブレスレットだな。
そんなもの着けていたのか?』
『・・・。』
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街で2人で買い物したときのアタナシアを思い出すジェニット。
(アタナシアの優しさに気付いてくれ・・
いま…切れてしまった…
どうして…
ジェニットはこのブレスレットを身につけるときにそう、願いました。
ブレスレットが私をあざ笑っているようね…
私の居場所なんてない、そう言ってるよう…
『違う…あの2人がそんなこと言うわけ…』
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ああああ違う!違うんよジェニット・・
お願い…そっち(アナスタシウス)側に行かないで…!
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__
皇宮_フィリックスの部屋
コンコン…
『フィリックス様』
メイドがフィリックスの部屋をノックします。
『なんでしょう。』
私服姿のフィリックスがドアを開けます__
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きゃああああ!!///
私服ワイシャツ!身体のラインがわかる!!!
眼福すぎるううう!!!(フィリックスの私服初めて、かも!)
『紅茶をお持ちいたしました。』
『えっ、頼んでいませんが…』
不思議に思ったフィリックスがメイドの持つトレイに目をやると、
紅茶のカップの下に手紙が敷かれています。
『…入ってください。』
フィリックスはそのメイドを中に招き入れドアを閉めます。
フィリックスが手紙を手に取り宛先を確認すると__
イゼキエル・アルフィアス
の文字が書いてありました。
![管理人halu](https://manga-happy.com/wp-content/uploads/2019/08/4e6119f441d525e48decdae2d5a2ac1f.png)
イゼキエル・・!動いてくれてたか・・!!
__
__
ある夜__離宮__とある倉庫__
黒いローブを身にまとった男性が倉庫の中で人を待っています。
キイイ…
扉が開き、同じく黒いローブを身に纏ったフィリックスが入ってきました。
『来てくださりましたか。ロベイン卿。』
イゼキエル・アルフィアスがフィリックスを迎え入れます__
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ある日、お姫様になってしまった件について
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ある日、お姫様になってしまった件について 90話 感想・考察
アナスタシウスが評議会に突如現れ場を混乱に陥れてからのそれぞれの動きが語られる話となりました。
案の定貴族たちは噂をばら撒きました。
ここでの鍵はクロードの黒魔法使用が証明されてしまうかどうか、ですね。
もしこれが事実だと広まると
(黒魔法の使用は階級・爵位は剥奪、無期限の禁固刑で他人に危害を加えた場合は死刑※87話参照)、
![](https://www.manga-happy.com/wp-content/uploads/2020/11/a07d90dd8f9a457fc1f8aed472b7c1b3-e1608608736991.jpg)
前帝アナスタシウスが生きていた以上、
皇位継承者のアタナシアではなく、前帝へ政権が戻ることもあり得ます。
そこで、アナスタシウス・ロジャー側は
アナスタシウスに政権が交代できるよう手配(クロードの黒魔法の証明とか)に動いているはずです。
さらに加えるなら、
イゼキエルとジェニットを皇太子・皇太子妃に掲げることがゴール、でしょうね。
これでアルフィアス家が全権を掌握できます。
![管理人halu](https://manga-happy.com/wp-content/uploads/2019/08/4e6119f441d525e48decdae2d5a2ac1f.png)
そのため、操られたロジャーはジェニットからまずは落としにかかっている、と。
優しいジェニットは、アナスタシウスの気持ちも無碍にできずどちらに転ぶかわからない展開・・
ジェニットにしてみたら、
一瞬アエテルニタスのコントロールが外れた本来の優しいアナスタシウスにも一瞬触れてることもありますしね・・。
でも、彼ら2人の誤算はラストシーンのイゼキエルの行動、でしょうね。
彼はおそらくアナスタシウスがロジャーを操っていたことを見抜いていたので、
信頼のおけるフィリックスの元へ独自に秘密裏に足を運びます。
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ここでイゼキエルはフィリックスに何を手伝ってくれるように頼むんだろう。
ロジャーが操られていることを伝えて、正気に戻すの・・かしら・・?
あとはルーカスもロジャーの操られを解除できるか・・!
とにかく次回が気になる展開です・・!
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次回第91話ネタバレはこちらから
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