今回はSpoon/Plutus先生の「ある日、お姫様になってしまった件について」89話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
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ある日、お姫様になってしまった件について89話 あらすじ
前話88話のネタバレはこちら!
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評議会会場_貴族たちの間__
『評議会参加者たちは全員帰ったようだな。』
アタナシアの号令もあり、貴族たちが全員帰った会場に4人だけが残されます。
貴族たちは口々に今日起こったことに不信感を募らせています__
そんななかアナスタシウスが”あの日の真実”を語り始めます__
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ある日、お姫様になってしまった件について 89話 ネタバレ
評議会会場_貴族たちの間__
フィリックスがアタナシアの盾となりアナスタシウスとロジャーに剣を向け続けます。
『評議会参加者たちは全員帰ったようだな。』
アナスタシウスは周りを一瞥しアタナシアに伝え、続けます。
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アタナシアが解散を宣言したから全貴族が帰ったのね。
シーン‥とする中で張り詰めた4人の空気…。
『では…私たちも、おいとまするとしましょうか。』
『?!
ど、どこに行こうって言うのよ・・?』
アタナシアは不意を突かれ思わず動揺します。
過去に何が起こったのか話すんじゃなかったの?
『私は少々忙しいもので…、
やられた!
私、まんまと評議会の貴族たちを追い払っちゃったじゃない・・!
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アナスタシウスは過去にクロードが悪事を働いたと匂わせて、
アタナシアにわざと止めさせて、貴族たちに不信感を植え付けたってことね・・。(まじで高等テクすぎる
一方、とぼとぼと帰らされた貴族たちはアナスタシウスの思惑通り、
口々に今日の出来事を呟きます。
『おい、どう思った?』
『他の貴族たちにも知らせてやらねば』
『前帝が・・まさか・・』
『なんか奇妙だったな…アルフィアス公爵が陛下を裏切る形だったぞ…』
『いや、さらに姫様は俺たちを全員帰させた…』
『おい。お前はなんだと思う?私たちに聞かせたくない大きな過去の秘密・・』
__
なんとしても止めないと…!
『待ちなさ…
思わずアナスタシウスに駆け寄ろうとするアタナシアを、
アナスタシウスは冷たい宝石眼で睨みこう告げます。
『もしそんなに興味があるのなら話してあげましょう。
あの日、クロードが私の心臓を突き刺した時の日の話を…
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クロードが玉座の前でアナスタシウスを剣で刺した後の、
アナスタシウスの記憶です…
__
…私はあの日、血を流し、倒れた…
そのまま振り返りもせず、弟はその場を去った。
私はもう天に連れて行かれる寸前だった…
意識を失ったあと、再び目を開けると…
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倒れたままのアナスタシウス。
その横から影が立ち上り、
影がアエテルニタスの形を作り始める・・
その後…俺はそのままその場を去った。
…それだけだ。』
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一度死んだアナスタシウスの中にアエテルニタスが入っていった。アナスタシウスの自我があったときはアエテルニタスに操られながらも(時たまアナスタシウスが見せた悪い目のとき)、乗っ取られることは拒んでたってことよね・・。
『どういうことなのかちゃんと説…
説明…と言おうとするアタナシアの前にフィリックスが立ち塞がり、
アタナシアを守り伝えます。
『姫様、私が…奴の身柄を拘束します。』
『お前如きが俺様を拘束するって?』
ブワッ‥‼︎
アナスタシウスの目が紅く光り、
一気に紅い禍々しい魔力が吹き出します。
『フィリックス!!!』
アタナシアは立ち向かおうとするフィリックスを両腕で後ろから抱きしめて止めます。
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そんな空気じゃないけど、、キャッ///
『?!?
ひ、姫様!離れてください。
私、剣を持ってます、危険です!』
『フィリックス、やめて!!
何か…良くないことが起こってしまう…!
まだ、評議会の貴族たちが近くにいるでしょ!
騒動を起こしちゃだめ!』
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アナスタシウスのあまりの禍々しい魔力に、それを伝えず、
なんとか正統な理由でフィリックスを止めるアタナシア。
でもフィリックスも…震えていた…
奴のあの魔力はなん…だ…?
私の知っていた前帝とは完全に別人だ。
何が起こっている…?
持って生まれた魔力が上がるなんて起こりうるはずがない…
『…えぇ、姫様。わかり…ました…。』
陛下がいない今。
もし、前帝を止められなかった時…姫様を守る者が誰もいなくなる…。
『陛下を恐れて逃げるものをわざわざ、捕まえる必要はないでしょう。
しかし、もう一度奇妙な動きをしてみろ。
二度目は無い。』
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そう言って左手の魔法陣を展開するフィリックス。
か、カッコ良すぎるよ・・!
『なんと純朴な臣民なんだ。』
そう言ってフィリックを一瞥しアナスタシウスは背を向けます。
『ロジャー・アルフィアス。
アタナシアが去っていこうとする2人を止めます。
私は今日起こったこと、忘れませんから。』
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アタナシアもフィリックスに負けじと伝えるべきことは伝える。姫様もかっこいいよ。。
そしてロジャーを威圧するアタナシアの周りに金のオーラっぽいものが?
ロジャーは無言で頭を下げます。
『・・・。』
アナスタシウスはそんな威圧するアタナシアを見て思います。
コイツは神獣を自身の中に飼っているに違いないな。
怪物(クロード)の娘は怪物、と言ったところか……ルーカスは突出した人間が好きだな。
今はコイツをそばに置いて溺愛してると聞く。
アナスタシウス(アエテルニタス)の記憶に過去に塔で
長髪のルーカスに言われたセリフが蘇ります。
あぁ…!!コイツを壊してやりたい…!
できれば、コイツの身体を乗っ取るのが理想だったのだが…
俺はコイツを完全に壊すことはできなかったからな…
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…やっぱりアエテルニタスは従者の身体を壊す(or壊れる=死ぬ)ときにその人間の身体を乗っ取ることが出来るみたいね…。
で、アナスタシウスよりもおそらく魔力のあったアタナシアを乗っ取りたかった、と。
アナスタシウスとロジャーは2人の元を去っていきます__
__
__
ガクガク…グシャッ…
アタナシアの膝が震え、そのままアタナシアは床に膝をつきます。
『姫様!!』
声を上げるフィリックス。
『大丈夫ですか、姫様。』
『た、立てない…。』
アタナシアは今まで必死に気丈に耐えてきたものが、
一気に恐怖へと変わったため、表情は青白く変色し、目からは大量の涙がこぼれます__
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頑張ったよ・・。
これから…どうすればいいの?
『パパの部屋へ…
__
__
クロードの寝室__
『あー。気が狂いそうだ。
なんでお前はこうなったんだよ?』
ルーカスが寝たきりのクロードの治療を魔力で行っています。
『抑制しちゃあいるが…
この調子だと俺たちはコイツが呪いにかかってるって事実を隠せないぞ…?』
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クロードの首筋にブワッて呪印の禍々しいオーラが…。(ウワアアアン
トントン…
クロード寝室の扉がノックされます。
『おー、ようやく戻ってきたか。』
カチャ…
そこには両腕でアタナシアをお姫様抱っこして抱えたフィリックスが…
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きゃああぁぁあああああ///‼︎
『…はっ??』
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思わず固まるルーカス。
『もう大丈夫だから…おろして…。』
弱々しい声でフィリックスに声をかけアタナシアはなんとか立ちます。
『ちょっと休ませて。』
『わかりました、姫様。お外におりますので。』
??
何が起こってやがる?どうしてコイツはアタナシアを抱いて帰ってきてやがんだ?
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フツーに評議会をこなして帰ってくるもんだと思ってたルーカス。笑
そして自分も疲れてるだろうに、外でアタナシアの回復を待つフィリックスよ・・。(尊い・・。
__
__
その後しばらくして__アタナシア寝室にて__
『これからどうすればいいと思う…?』
楽な格好に着替えたアタナシア、ソファに座り対面にいるルーカスにうつむきがちに問い掛けます…。
『パパの病気のことだけでもいっぱいだったのに、
今はこんなことが起こってしまって…』
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今日の評議会での出来事をルーカスに共有したアタナシア。
俺の注意が別の場所に向いていた時に、ヤツが来て騒ぎを起こしたってのか?
『で?今アナスタシウスはロジャー・アルフィアスと一緒にいるって?』
『うん…多分…。』
『俺がヤツを殺してやろうか?
ヤツを手助けする他の貴族たちと一緒によ?』
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えっ・・と俯いていた顔を上げるアタナシア。
(ここめっちゃ可愛い)
『…できるの…?』
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そして”!?”となるルーカス。
今までのアタナシアだったらこんなこと言うわけなかったもんね。。
『お前…ついに楽に生きる方法を理解したな…?
お前いっつも遠回りしてもんな。
で、もちろんできる。
もしお前が本当に望むなら貴族全員を皆殺しにできるぞ。』
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あっぱれルーカス先生。笑
『あーでも待て。お前が言ってたその男。
そいつは、お前のパパの兄なんだっけ?
そしたら皇族ってことになるか。
皇族の奴らはちょっと難しい…か…?
でも…。
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前にアナスタシウスが契約どうこう言ってたよね。
ま、お前が望むんだったらやるよ。
お前に辛い思いをさせた人たちを拷問することもできるぞー。
名前を教えてくれるだけでいい。』
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できるんかーい。笑
『は…何言ってんのよ…もちろん、やらなくていいわ。』
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はあっ、とため息をつくアタナシア。
不満そうなルーカス。
考えてみれば、姫様。
貴方の母親は…異国から来た踊り子でしたね…
身分の低い踊り子を身近に置いていた理由。
それは…
今になってわかりました。
ちょうど良かったんですよ。“誰かの生まれ”にとって。』
ふと、評議会の最中にアナスタシウスがアタナシアに言った言葉が蘇ります__
パパがこうなる前は一度たりとも聞いたことがなかった…私は…
なんにも知らなかった…いっつもパパが私を守ってくれてたんだね…
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ある日、お姫様になってしまった件について
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ある日、お姫様になってしまった件について 89話 感想・考察
アナスタシウス(アエテルニタス)出現から、評議会終了、アナスタシウスが去っていくまでの怒涛の展開が一旦落ち着きました・・!
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ずっと読み進める手がドキドキしてた・・!
そしてアエテルニタスがアナスタシウスを完全に乗っ取った場面も語られました。
あの、クロードがアナスタシウスを殺傷した、あの日__でした__。
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幼いアナスタシウスも(”誰かが呼んでる・・”って言ってたとき)、あの頃からアエテルニタスはいたんだろうけど、(フェレロペを誘惑した時とか)、まだ乗っ取りまでは行かなかったんだね。今のロジャーみたいなもの、なのかしら。
アタナシア・アナスタシウス両陣営がお互い準備を整えて再度戦うのか・・
と思っていたら、あっさりルーカスが『やってやろうか』って言ったりします。
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そんなあっさり言わないでくれ・・。
命を賭けて立ち向かおうとしたフィリックスが前座みたいになってまう・・。笑
物理的(魔力的?)にはアナスタシウスはいくらアエテルニタスを移しているとはいえ、
まだルーカスの方が強いのでしょうか。
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だったら正攻法(真正面からの戦い)じゃなくて、
政治的に貴族扇動して、回り道したり、
また呪印使ったりしてきそうね。。
ラストシーンではクロードがいつもアタナシアを気に掛け
(もちろん自分の悪口には気に食わないところもあったと思いますが)、
クロードはクロードなりに、貴族たちを統制して、
国をひとつにしてたんだな、と(私が勝手に)暖かくわかるシーンもありました。
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このままアナスタシウスを放っておくと、まずジェニットにいくでしょ、それからイゼキエルも。(彼は気付いてるっぽいけど。)早く止めんと・・!
次回の展開もとても楽しみです・・!
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次回第90話ネタバレはこちらから
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