【韓国原作小説版】再婚承認を要求します。小説版88話ネタバレと感想。前王妃・クリスタとの邂逅・ナビエとの対立?!

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【小説版】再婚承認を要求します

今回はLINEマンガで連載中のAlphatart,SUMPUL, HereLee先生の

再婚承認を要求します原作小説版88話(漫画版は81話?)を読んだので紹介したいと思います。

管理人halu
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この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。

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再婚承認を要求します 原作小説88話 あらすじ

前話、原作小説第87話のネタバレはこちら

↓↓↓

【韓国原作小説版】再婚承認を要求します。小説版87話ネタバレと感想。ナビエ・ハインリの東大帝国脱出編・開幕。国境の街へ
今回はLINEマンガで連載中のAlphatart,SUMPUL, HereLee先生の 「再婚承認を要求します」原作小説版の87話(漫画版は80話?)を読...

マッケナと西王国の衛兵たちに出迎えられ、
無事東大帝国から脱出したハインリとナビエ。

しかし、出迎えた西王国の衛兵たちの目と口には明らかに当惑の表情がありました。

そんななか、出迎えた騎士団長のユニム卿
東大帝国に囚われていたハインリ国王にこう伝えます。

『国王、あなたはあまりにも無謀な行動をとりました。
この女性のために命を賭けたのですから。』

ハインリは珍しく怒りを露わにします_

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再婚承認を要求します 原作小説88話 ネタバレ

『ねぇ、クイーン。クイーンは金色がお好きなんでしょう?』

『手紙を読んでくれたの?』

『ええ、でも私が宮を出た時にはまだクイーンのお部屋は完成していなかったので…』

ハインリの静かな笑い声が聞こえてきた。

『私たちが到着したときには、
おそらくお部屋には金色の装飾が施されているでしょう。楽しみにしていてくださいね。』

『私は金色が好きですが、部屋は別に金色である必要はないわよ…?』

『あと…クイーンの…夫になる人も金色に着合わせにいきますので。』

『・・・!!』

『私の隣で横になっている、クイーンの視界は全て金色になりますよ』

『…その時はあなたと反対方向を振り返って眠りにつきますので。』

『今と同じ位置でも?』

『・・・!!』

管理人halu
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あの・・説明するのもアレなのですが。。
前にナビエ、後ろにハインリで今馬に乗ってるから、、
ナビエが振り返ると・・ね・・?///(言わせんな

まだ馬に乗っていることを忘れないように、私は思いっきり手綱を掴んだ。

ハインリはそれからも言葉がずっと止まらなかった。

軽い口調で、ある時は恥ずかしそうに、
私たちが夫婦であることを事あるごとに持ち出してきた。

彼は私を驚かせ続け、
私は冷静さを保つために手綱に集中し続けなければならなかった。

管理人halu
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ハインリ、むっちゃ楽しそう。笑

彼が『夫』『妻』『夫婦』と言うたびに顔が熱くなった。

でも、私は『そんなこと言わないで』とは言わなかった。

『ところで、クイーン。
西王国には王妃の宮殿がないことをご存知ですか?』

『…えっ?
じゃあ、私はどこで寝るの?』

『同じフロアに3つの隣接する部屋があって、
共有の寝室は真ん中にあって、左右の隣接する寝室はそれぞれ王妃と国王のものです』

どうしてそんな構造になっているのよ……

あまりにも不便ではないだろうか?

どんなに夫婦関係が良くても、時には一人の時間が欲しくなるものよ…?
私たちの結婚は(一応)便宜上のものでもあるし…

ハインリはまた静かに笑った。

『そして、特別なベッドを使うんです』

ここのベッドの話を持ち出すなんて、
彼は初夜を楽しみにしている…
ということだろうか…。

また驚いたが、すでに(動かしすぎて)私の目は疲れていた。

管理人halu
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ナビエ照れるたびに驚き、眼球に疲労感。笑

しかし、先ほどのハインリの声は、遊び心ではなく、真面目なものだった。

ふしだらな言葉を言っているようには見えなかった。

ということは、ベッドは本当に特別なものなのだろうか。

とにかく・・・そろそろ馬から降りたいわ…

__

__

ようやく国境が見えてきたとき、私は安堵のため息を吐いた。

この恥ずかしい状況から抜け出すことができたのはある意味幸せなことだった。

しかし、国境線のすぐ後ろで待っている馬車や看守、マッケナ卿の姿を見ると、
一旦は治まったかに見えた緊張感が再び高まってきた。

私はゆっくりと馬のスピードを落とし、国境を越えた。
馬が完全に止まると、西王国から来た二人の衛兵が近づいてきて手綱を取った。

その間にハインリは馬から降りて私に手を差し出した。

彼の手を握ったまま降りると、マッケナが近寄ってきて、
先に挨拶をしてからハインリに尋ねた。

『…国王、私は2頭の馬を送ったはずですが、なぜ1頭だけで来たのですか?』

…2頭?
管理人halu
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!!!!!!!!!笑

私が彼を見つめると ハインリは無表情に首を振った

『…お前が頭数を間違えたんだろう?マッケナ』

『は…い…?どうして私が間違えるとでも?”間違いなく2頭”を送りましたが?』

『…1頭だけだった。』

冷静に話してハインリは振り返って私を見た。

目が合うと、
彼は「マッケナはよく間違えるのです」と言って笑った。

マッケナはハインリの視界の後ろで顔をしかめたので、私は笑顔で首を振った。
衛兵の真剣な表情に遅れて気がついた。

管理人halu
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国境付近の街に取り残された馬。(ヒヒーン

ハインリを護衛に来ていた看守は無表情を貫こうとしていたが、
目と口には明らかに当惑の表情があった。

マッケナは私の表情に気付き、心強い笑みを浮かべて言った。

『彼らは噂でしか聞いたことのない王妃を直接見てとても驚いているのです』

…それだけが理由ではないと思うけれど…

驚きの表情と不快感の表情の区別はつく。

でも、私がそれを口に出してこの場が不快感でいっぱいになってしまうと、
さらに変な雰囲気になってしまう。

私は冷静なふりをして、静かに微笑んだ。

状況を理解したマッケナは、あらかじめ用意されていた馬車のドアを素早く開けた。

『お入りください、王妃』

…良いことなのか悪いことなのか、よくわからないわね。

こんな状況の中で『王妃』と呼ばれるなんて。

私は逃げるような気持ちで無言でお辞儀をすると、すぐに馬車に乗り込んだ。

しかし、馬車に入ってからも、看守の目はなかなか私の心の中から消なかった。

無表情が得意なはずの看守でさえ、
このような振る舞いをしていた。

西王国の市民、私が実際に会うであろう上流階級の貴族たちに、
私はどのように見られているのだろうか。

私が皇后だった時に東大帝国で出会った人々の反応は今どうなのだろうか。

窓の外の景色は東大帝国とは少し違っていて、
ここから先はソビエシュに追われる可能性は今はないので安心してはいた。

しかし、馬に乗って来た時よりも心の中は複雑だった。

大丈夫よ、あなたならできる。あなたはただ正しいことをすればいいのだから。
管理人halu
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ナビエ、いきなり異国の地で心細いよね・・。

こんな呪文を自分に唱えていると、
ハインリがそっと 『クイーン』と呼んだ。

彼は私の向かいに座り、私を見ていた。

目を合わせると、彼の優しい目が少し細められた。

ハインリは少し身を乗り出し、ゆっくり私の手を握った。

『クイーン、心配することはありません 。
あなたが東大帝国の皇后であった時は、誰からも愛されていました』

管理人halu
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ハインリ・・。

それが本当なら、私は離婚してはいなかったでしょうが…

ハインリは私を過大評価する傾向がある。

私が箱の中で丸くなっていた時でさえ、
彼はその光景をまるで神話の中から出てきたかのように称賛してくれていた。

ハインリの慰めは、この時は私をあまり助けてくれなかった。

でも、彼が私を慰めてくれているので、私はそのことに感謝の気持ちを示した。

『ありがとう。気持ちが楽になったわ』

笑顔で頷いたが、馬車が止まるまで心の不安感は抜けなかった。

幸い、ソビエシュがラスタを連れてきてからは、人々の好奇の目にも慣れていた。
私はそれをさりげなく受け入れるふりをした。

王宮に到着して馬車から降りると、
家臣たちの集団を見て穏やかな笑みを浮かべることができていた。

しかし、妙な緊張感に心が震えた。

好奇心、心配、期待、興味、嫌悪感……。

無数のこれらの感情に満ちた数十の瞳が、
まるでシャンデリアのように光輝いているような錯覚を覚えた。

私は微笑んでハインリの腕を掴み、少しでも優雅に見せようと思った。

その効果はあったようで、彼らは一瞬立ち止まり、敬礼をした。

『王妃にお目にかかれて光栄です』

__

__

『彼らの目は輝いていましたね…』

滅入るような気分になった重臣たちとの挨拶・礼儀を終え、
ハインリは私の手を取って寝室に案内してくれたが、
階段を上るときにはぼんやりと独り言を呟いていた。

ハインリはしばしば私の方をちらりと見ていた。
彼は、私が西王国の人々にジロジロと見られてたことで、
気分を害されているのではないかと心配しているようだった。

『大丈夫ですよ』

私は冷静に答えたが、
ハインリはしっかりと 『大丈夫じゃない…ですよね』と言った。

『私はクイーンを王妃にするために何でもしました。
たとえ彼らから批判を受けていても….』

『王が恣意的に結婚したケースは多くないわよね』

『…えぇ。』

『それに、あなたが連れてきたのは離婚した隣国の皇后であって、
西王国の若い女性ではないでしょう?』

ハインリはかすかに微笑んでうなずいた。

しかし、彼の笑顔はほとんど一瞬で消えてしまった。
彼の表情は相変わらず芳しくなかった。

一緒に階段を上っていたマッケナが、私の目を見て言った。

『心配しなくても大丈夫です。
東大帝国の皇后が私たちの王妃になったことを喜ぶ人はたくさんいます。』

『…本当ですか?』

『えぇ。』

しかし、私たちを迎えた人々の顔には、
ほとんどの人が「困惑」の表情を浮かべていた。

その表情を思い出しながら、私は静かに微笑んだ。

心配していたハインリと違って、マッケナは上機嫌だった。

私は全く新しい環境だから、少し緊張しているのだけれど……。

マッケナはもう一度こちらを見て言った。

『実際にお会いしてみるとこの国の人の反応は意外と普通じゃないですか?
あなたを尊敬している人はたくさんいるでしょう。』

しかし、マッケナとハインリが私を元気づけようとしたのは、
廊下で一人の騎士と出会った時には無駄になっていた。

彼は王妃の寝室の前に立っていた私たちを見てすぐに近づいてきたが、
彼の表情は冷たかった。

挨拶は教科書に載っているようなフォーマルなものだったが、
その後に付け加えられた言葉はかなり辛辣だった。

『国王、あなたはあまりにも無謀な行動をとりました。
この女性のために命を賭けたのですから。』

彼はハインリが個人的に私を連れてきたことをあからさまに非難していた。
私がすでに王妃になっていることを知っているように見えても、
彼の言葉には何のためらいもなく、私を「この女性」と呼んでいた。

『ユニム卿!』
マッケナは怒って叫んだが、
ハインリは冷静に微笑みを浮かべて警告した。

『私の目の前には、
一言言うだけで命を賭しているように見える男がいるのだが?』

その発言に、騎士”ユニム卿”の表情は硬直した。
彼はすぐに「失礼しました」と謝罪した。

『私は失礼なことをしました。私は王宮騎士隊長のユニムです』
と謝罪した。

しかし、ユニム卿は頑なに悪意のある言葉を加えた。

『私の主人である国王が、
レディ・ナビエを護衛している間に危険にさらされていたので、

口調を気にするのを忘れていました。お詫びします』

『ユニム、私が主人であるように、
ナビエ王妃も同様に主人だ。マナーを守れ』

ハインリが直接警告すると、彼はしぶしぶ視線を緩め、一歩下がって謝罪した。

ハインリが何度も警告を繰り返した後、
私を王妃の部屋に連れて行こうとすると、ユニム卿は再び前に出て言った。

『申し訳ありません、国王。
王妃の部屋は結婚式まで使用できないのです』

これを聞いたハインリは、爆発寸前のように見えた。
彼の笑顔はすっかり消えて、急に暗い雰囲気になった。

初対面の時も、
無表情の時はシャープな顔をしていると思っていたが

彼の表情は今までとは全く違っていて、怖かった。

管理人halu
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ハインリ、二度もナビエを配下に阻まれブチ切れ寸前。

私の視線を感じてハインリはまた微笑んだが、
それは馬車の中で見せてくれた笑顔とは違っていた。

しかし、今はハインリの表情を観察している場合ではなかった。

私はショックから少し立ち直ってから、
すぐにハインリの腕を掴んだ。

『手を出さないで』

ハインリは、腕を私に握られたことに驚いてたじろいだ。
しかし、彼は何も言わなかった。

自分を抑えるのが難しいようで、彼の顔にはまだ緊張が見えた。

私は自然に見えるように微笑み、彼の腕を何度も親指で触った。

ここでハインリが行動を起こすべき理由はなかった。

この騎士団長が怒っていたのは、
異国の皇后であった私がこの国の王妃になったからではなく、
私をここに連れてこようとしている間に、ハインリが東大帝国に拘束されていたからだった。

管理人halu
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そっか、西王国の国民たちの不信な目、は
国王のハインリが掴まっていたから、ってのもあったのか。
ハインリも割と国民から愛されているのかな・・!?

私が来てからの雰囲気を見ると、
西王国の人々はまだ私を『西王国の王妃』ではなく
『東大帝国の皇后』と見ているようだった。

きっとこの方もそう思っているのでしょうね。

そんな中で、ハインリはこのまま私の味方をして、
重臣として、
自分が叱責される危険を冒してでも、率直に話してしまった部下を罰するべきではない。
長期的に見ても、これは私のためには全くならないだろう。

それに、この騎士は自分が正しいと思うように行動し、
主人の怒りを受けようとしていたのだ。

このような人は権力に服従する人ではない。
このような人には、彼らの評価と信頼を得なければならない。

管理人halu
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ナビエ、今までの皇后の経験から、だね。さすが。

そうだ、ここに自分の居場所を得るためには、
自分の力でこの人たちに認めてもらわなければならない。

わざとらしく微笑んで、やわらかい声で話した。

『それ(結婚式まで部屋に入れない)がここのルールならば、
私はそれに従わなければなりませんね。』

私が怒らないのはおかしいと思ったのか、
ユニム卿は一瞬躊躇した。
彼は不審な表情を崩さずに謝罪した。

『はい、申し訳ありません。』

私は皇太子妃時代に何十万回も練習してきた
「人情味がありながらも凛とした笑顔」で尋ねた。

『それでは、私が滞在できる部屋は準備できていますか?』

彼がすべて把握していたのかどうかはわからないが、すぐに答えてくれた。

『貴賓用の部屋にお泊まりいただけます』

私はすぐに首を振って、彼の理屈に従った。

『結婚式まで王妃の部屋は使えないって言いましたよね?
ただ、結婚の誓いは交わしていますし、私の地位は間違いなく王妃です。
”だからこそ”、貴賓室を私が使うことはできませんね。』

管理人halu
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貴賓=お客様、だからね。

『!』

私の態度の変化にユニム卿は顔をしかめた。
私は相変わらずの笑顔で彼を見続けた。

確かに私は彼から認められ、信頼されなければならないが、
同時に尊敬されなければならない。
私が”どこまで譲ってもいいと思っているのか”を明確にしなければならなかった。

『あ、あの……!

マッケナは、私とユニム卿の対決を無表情で見つめていた。
私が彼を見ると、彼は訳の分からないことを言い始めた。
マッケナはハインリを見てこう言った。

『それでは、その・・・お部屋をシェアしてみません…か?
い、いえ、同じ部屋を使うという意味ではなく、
国王には下の階に別の部屋がありますので…!』

しかし、マッケナが話し終える前に、廊下から足音が聞こえてきた__

__

__

マッケナは話を止めた。
音の方に顔を向けると、青いドレスを着た女性が近づいてくるのが見えた。

驚いたことに、彼女が現れると、ユニム卿の表情が少し柔らかくなった。
そして、マッケナは気まずそうな顔をしていた。

彼女は誰なんだろう?

と思っていると、その女性が挨拶に来てくれた。

『ご機嫌よう、レディ・ナビエ。
私はクリスタ。ウォートン三世の王妃です。』

ウォートン三世はハインリの兄だった。
彼女は私に甘く微笑んで提案した。

『あなたに挨拶に来たのですが、今の話の一部を聞きました。
仮住まいに問題があるようですが、よろしければ王妃の離宮に滞在してはいかがでしょうか。』

今まで聞いた中で最高の提案だった。

ハインリは不満そうに顔をしかめたが、私はそれを受け入れた。

お礼を言った後、彼女は率先して私についてくるように言った。

管理人halu
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いい提案くれたっぽいけど、なんかマッケナとハインリは不満(不安)そうね・・。この元・王妃どうなんだ・・?

ハインリは私の後を追おうとしたが、今度は私が一人で行かなければならない。
私は否定するように手を振り、クリスタについていった。

しかし、心の中では本当は狼狽していた。
まさか、前王妃がまだ王宮にいるとは思ってもいなかった。

私とソビエシュが即位した時、
東大帝国の前皇后はわざと側近を皇居から連れて離れて行った。
もし彼女が残っていたら、私が皇室に定着するのは難しかっただろう。

西国の王位継承制度を研究してきた私は、
前王妃がコンプシャー邸にいるだろうと想定していた。

いつか会えるとは思っていたが、
まさか彼女がここに滞在しているとは思わなかった。

単純に一緒にいることに違和感があったからではない。

ハインリはすぐに結婚したわけではないので、
王妃でなくなった後も王宮内での職務の世話を続けていたのだろう。

宮殿の職員は、彼女が王妃の時に雇った者たちに違いない。

彼女がここにずっといるならば、彼らは誰に従うだろうか・・?

もちろん彼女ね。
管理人halu
管理人halu

前王妃・クリスタの影響力がこの西王国の宮には及んでるってことね。

クリスタが良い人であろうとなかろうと、
いや、彼女が良い人であればこそ、ここで自分の居場所を作るのはもっと難しいだろう。

それは大きな問題だ。

悩んでいると、横を歩いていたクリスタが小声で尋ねてきた。

『噂は本当ですか?』

『何の噂でしょうか?』

『離婚してすぐに国王と結婚したと聞いています。』

『その通りです』

『そうですか』

私の率直な答えに、彼女は口元を覆って微笑んだ。

親しみやすく、でも凛とした笑顔だった。

しかし、彼女の笑顔は薄れていき、急に険しい表情で無言になった。
彼女はとても悲しそうな顔をしていた。

『クリスタさん?大丈夫ですか?』

私が心配して尋ねると、クリスタは困惑した表情で私を見た。

『大丈夫、とはどういうことでしょうか?』

『・・・。』

管理人halu
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ん・・?なんだ・・?

不思議なことに、彼女は自分がどんな表情をしたのか分からないようだった。

『いえ…なんでもありません。』

亡き夫のせいなのかしら。

私はクリスタに”少し前までのあなたの表情はとても険しいものだった”
と言うよりも、ただ彼女に微笑んだ。

その時だった。

通りかかった重臣の一人が、
王妃、お目にかかれて光栄です。』と自然にクリスタに挨拶をしたのだ。

重臣は私に気付いていたのかどうかわらないが、
とても落ち着いた態度で私の前でクリスタを「王妃」と呼んだ。

管理人halu
管理人halu

おい・・まさか・・。

クリスタは驚いて言葉を訂正した。

『”王妃”?今はそう呼んではいけないと言ったでしょう?』

『いえ、王妃、お目にかかれて光栄です』

しかし、重臣は明るい笑顔で答えた。

『王妃は王妃の役割を続けているではありませんか。
新しい王妃は所詮異国人であり、まだ自分の祖国をとても愛していると聞いております。

異国人がはたして私たちのためにすべてを捧げられるでしょうか?
私たちにとっては、あなたが唯一の王妃です。』

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再婚承認を要求します 原作小説88話 感想・考察

管理人halu
管理人halu

なるほど、、ここから始まるのは、
前王妃クリスタとナビエの対立か・・!

ナビエの予想通り前王妃は国民からの信頼が厚く、
西王国から見るとナビエはハインリが好みで連れてきた外国人に映る
ので、なおさらナビエが王妃の位置に、
国民からの信頼という意味で定着するのには時間がかかりそうですね。

管理人halu
管理人halu

あとは、これからわかるんだろうけど、
このクリスタ前王妃がどういう人間で、
どういう思惑を持っているか、よね。
(まぁ、宮に留まり続けていたり、
なんかあえて王妃って呼ばせて(?)たり、
ふと見えた表情から察するにナビエに協力的ではないんだろうけど・・

前王妃は特に執務にはそつがなく、
ただただ前国王危篤に際し、皇位を失っただけのように見えます。(仕事ができる。)

かつ国民から見たらハインリの印象は多分良くも悪くもなく、
(もしかしたらちょっと悪い?)、そのハインリが連れてきた王妃がナビエ。

また、ハインリがなかなか王妃を決めなかった時間で、
王妃の執務をこのクリスタがずっと継続していたっぽいですよね。

管理人halu
管理人halu

そりゃ、国民の信頼は固い、かな。

ナビエが執務を巻き取れるか問題(クリスタがちゃんと教えるか)とかが今後出てきて、
”執務ができない王妃”なんて評価が国民から付けられてしまったら、
ナビエの言う、評価と信頼を得るのには苦労しそうですね・・!

管理人halu
管理人halu

新しい地で新しい問題、ね・・!
ナビエ、、頑張って欲しい・・!

ナビエも別に、西王国の王座に君臨して権力を奮いたいわけじゃないのですが、
周りにはもしかしたらそう映ってるのかもしれません、、

管理人halu
管理人halu

異国から来た政略結婚の女性、ね。
・・ナビエは”正しいことをしたい”って思ってるだけだよ!

またこれまでの再婚承認とは異なる展開になってきそうで、
次回も楽しみです・・!

管理人halu
管理人halu

というか、もう”再婚承認を要求します”は要求したよね!笑
タイトルこのままなんかね?笑

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