今回はSpoon/Plutus先生の「ある日、お姫様になってしまった件について」84話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
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ある日、お姫様になってしまった件について84話 あらすじ
前話83話のネタバレはこちら!
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ベッドに横たわり目を閉じたままのクロードを
アタナシアは泣きはらしたような顔で見つめます__
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一晩中クロードの側にいてずっと起きていたアタナシア…
するとルーカスがやって来て、
お前に伝えることがあるから、ついて来い。
と言われます。
ルーカスがアタナシアに伝えたこと、それは
今回の出来事には魔術の痕跡が残っていたということでした__
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ある日、お姫様になってしまった件について 84話 ネタバレ
エメラルド宮_クロードの寝室_
ベッドに横たわり目を閉じたままのクロードをアタナシアは泣きはらしたような顔で見つめます__
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クロード・・。
『姫様。陛下のご容態は安定したように見えますし、
一度戻られてどうかお休みください。』
一緒に付いているフィリックスとリリアンがアタナシアに声をかけます。
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クロードが倒れてからアタナシアは付きっきりだったんだね。。
『私はここにいたいの。』
アタナシアは頑なに聞き入れません。
『陛下がお目覚めになられましたらすぐにお伝えしにまいります。
ですので、どうか少しでもお眠りになってくだ…
トントン…
クロードの寝室のドアがノックされます。
『ルーカス様』
ルーカスが寝室に入ってきて、フィリックスとリリアンは頭を下げます。
『姫様、貴方のお部屋までお連れしに伺いました。
行きましょう、姫様。』
(”おい、お前に伝えることがあるから、ついて来い。”)
ルーカスは同時にアタナシアの脳内に語りかけます。
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えっ・・?
っていう顔をした後、大人しくルーカスに従い部屋を出るアタナシア。
『皇帝宮の魔法使いたちは黒魔法の痕跡は無かったって言ってるの。
だから私何が起きたのか…って…』
アタナシアにクロードが倒れた情景が浮かびます__
私たちはいつものようにティータイムを楽しんでいた…
でも…
パパが急に咳き込んで、血を吐いて、倒れた…。
『アイツの状態がいきなりこんなに悪くなる事は今まで無かった。
何かが干渉したに違いない。』
『でも宮の魔法使いたちは痕跡は何も見つけられなかったって・・』
『だから、アイツらは馬鹿なんだよ。
魔法のような波長の痕跡がかすかに残ってた。』
ハッとするアタナシア__
『誰かが意図してやったっていうの?』
『暗殺未遂だ…。アイツが皇帝の座に着いてからはよく起こってただろうよ。』
『誰がやったかはわかったの?!』
『まだわからない。
ただ、思うに、俺の塔に入り込んだ奴と同一人物だな。』
『あなたの塔に?』
『あぁ、これはまた別の話なんだが。
ある奴が塔に入り込みやがって俺の全ての魔法具を壊し魔力を持っていきやがった。
俺がここに来てお前やお前の父親の世話をして怠けている間にな。』
(胸糞野郎め。全部ひっくり返してやるからな。)
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内心ものすごくイラついてるルーカス笑
『奴らの動機はわからない。
だが…お前の魔力暴走にも関係あるかもしれないな。
手口が似てる。』
『・・・。』
(暗殺未遂ですって、、?どうしてよ?!
だとしたら、ルーカスが誰がやったか見つけられないままだとまた起こるじゃない…!
何をすればいい?
パパにも何を…!)
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憎悪と困惑が入り混じりワナワナ震えるアタナシア
『心配すんな。
俺が奴を守ってやる。』
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・・!!!(カッコいいい
その言葉を聞きシクシクと泣き始めるアタナシア…。
(俺の塔にだけ起こった事だと思って見過ごしてやっていたが、
いい加減目障りになってきやがった…)
『守ってやるから。
だからお前はもう寝てろ。』
一晩中起きてただろ?と声をかけ指先をアタナシアの額に近づけるルーカス。
『ダメ…私まだ…フラッ』
ルーカスの指先から暖かい光が放たれ、
そのままアタナシアはパフっとベットに横になり眠ります。
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ルーカスは魔法の力でアタナシアが着てた洋服も柔らかいパジャマへと変えてあげます。(優しい・・)
『おやすみ、姫様。』
___
___
アルフィアス邸_ロジャーとアナスタシウスの会話__
『なっ…!今なんと言った?!』
ロジャーはアルフィアスを問いただします。
『クロードはもうじき死ぬ。
皇帝宮に入る準備をしろ、と言ったんだ。』
『・・?
どういう…ことだ…』
『三度も言わせるな。』
『・・・。
最初は何を言われているのかわからなかったが…
陛下が、逝去される…ということか…?』
『ジェニットを使って、呪術を放った。
死にいたらしめる呪いだ。』
『そ…それをやった…のか…?』
(お前が言っていることはつまり…
陛下を殺し…た…?)
『呪術…なぜ当時それをやらなかった…のだ…?』
ロジャーは青年期のアナスタシウスがクロードを殺そうとした映像を思い浮かべます。
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この時はクロードに返り討ちにされたんよね。
『・・・。
あの時は…クロードはまだ健康体で、どこにも付け入る隙がなかった。』
アナスタシウスにいつかの記憶が蘇ります__
『殿下…
どうか…クロードを嫌いにならない…で…』
長い金髪の弱りきった女性がベッドに横になっています。
『・・・。』
それを見つめる無言のアナスタシウス。
そのアナスタシウスの後ろから黒い影のようなものが蠢きます__
(お前は何をしている…?
早く殺せ…目の前のヤツを…
力を貸してやろう…
また躊躇うのか…?)
『この女性は放っておいても勝手に死ぬ。
なんで俺の手を汚さないといけないんだ?
俺は行く。』
そう影に話すとアナスタシウスはその場を立ち去ります。
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金髪の女性はクロードのお母さんかな。
もしかして力を求めすぎてアナスタシウスすら闇の誰かに操られてた・・?(そしてこの時は良心が若干あるような・・。)
なんか・・わかった気がする・・。
『同化はまだ完全には終わってない…か…
私はまだ弱い…。』
アナスタシウスがふと呟きます。
(同化?)
『何を言っている・・?』
ロージャーは”同化”という言葉に疑問を抱きます。
(いや、いま重要なのはそこじゃない。)
『…お前は私に皇帝宮に入る準備をしろ、と言ったな。
皇帝が突然死を迎えたとして、
お前にはその動乱の中で自身の正体を露わにして皇帝宮に入り込む計画はあるのか?』
(コイツが言ったことが本当だとすると…
俺は国家反逆に与したことになるか。
コイツが陛下の体調不良の際に、ここまで焦って行動を起こすとは思わなかった。
こんな非道なことをしでかすとは…!)
『死んだ人間が生き返ったと誰が信じるだろうか?
誰がお前の正体を証明する?』
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ピクッと目を動かし、無表情になるアナスタシウス。
『お前、相当衝撃を受けたんだな。
そんな馬鹿な質問を俺にするくらいだ。
どうして皇族の人間が自分自身を証明しなければならない?』
『・・・。』
『お前の死後、長い時間が流れた。
今は誰もお前に賛同してくれる人はいないぞ。』
『お前は違うのか?』
『お前は私に爵位を返上しろと言うのか…?!』
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アナスタシウスの下に付くってことは
公爵の称号が無くなってしまうってことなんだね。
『爵位を返上する?お前は皇位継承者が誰なのか忘れているようだな。』
『・・・。』
(ヤツの思考をそらす必要がある。時間を稼がねば…
『皇位に返り咲いたとして…お前の望みは…何だ…?』
『反乱を起こし、王位を奪った中途半端な男を看取る。』
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中途半端な男・・?クロードのこと・・よね?
なぜ中途半端なんだ?
『そして…そうだな。
混乱に陥った国を安定させる。
それが先帝としての義務ではないか?』
アナスタシウスは立ち上がり、有り体の台詞を並べ無表情でロジャーの元へ迫ります。
『他に…質問はないか?』
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やばいやばいやばい・・
『なッ…何をしようとしている?!
どうしてこんなに近くに迫る…!』
『感謝するよ。ジェニットを利用させてもらった。
お前は私にとって大変有用だったよ。称賛に値する。』
アナスタシウスはロジャーの額に指先を突きつけます__
『今まで、よくやった。』
バシュ‥‼︎
アナスタシウスの指先から青白い光が放たれました___
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ある日、お姫様になってしまった件について 84話 感想・考察
前話の疑問だった点。
どうしてアナスタシウスに今からずっと前のルーカスがアエテルニタスに言った
って台詞の記憶があったのか。
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これさ…アナスタシウスも黒幕に操作されてて、
その真の黒幕の記憶があるってことなんじゃないかしら・・
『同化』って単語も今話で出てきましたよね・・。
であるなら、真の黒幕ってアエテルニタス・・?
じゃあその動機は・・?
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ルーカスへの復讐・・?
歴代最強の皇帝って呼ばれてたわよね、アエテルニタス・・。
さて、物語は佳境に入り始めます__
クロードが目を覚まさず、
ジェニットは泣き崩れ、
アタナシアも気が気じゃないままルーカスに眠らされ、
今話でロジャーまでもがアナスタシウスの手によって呪術の犠牲になります__
次回も気になります__!
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次回第85話ネタバレはこちらから
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