声なきものの唄55話ネタバレと感想。加来から酒屋の主人にならないかと誘われるチヌ・四国の三保炭鉱に「お香」の名前が

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今回は安武わたる先生の「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~55話を読んだので紹介したいと思います。

この記事は高確率でネタバレを含みます。

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声なきものの唄55話 あらすじ

前話ネタバレはこちら

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声なきものの唄54話ネタバレと感想。後藤田が早みどりに伝える若様の真実・一方チヌはまた求婚され・・!
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身投げしようとしていたセツ(早みどり)を助け、
連れ帰った西海楼で、チヌは“元旦那”の若水公三郎に出会います。

旦那がいい人に決まるといいね、と他人事のように言われたチヌ。

笑顔で応えますが、内心は傷ついていました。

旦那候補の一人である加来は、
チヌの人柄を見こんで、自分のもつ酒屋の主人にしたいと申し出てチヌを驚かせます。

セツのもとには性懲りもなく夫の板倉が通っていましたが、黒川組の久米が動き、悪事は暴かれました。

いっぽう、四国の三保炭鉱に、貧しい女郎屋がありました。その「うさぎ屋」の新入りの名は「お香」でした。

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声なきものの唄55話 ネタバレ

夫の板倉のことで自暴自棄になり、
身投げしようとしたセツ(早みどり)は、チヌと恵に助けられました。

セツをいたわるチヌを見て
「千鳥さんのほうが年下だと思うけど、まるで母親みたい」と恵は驚きます。

西海楼では、楼主の道正や若水公三郎がセツを待っていました。

気づまりで外へ出ただけだからとがめないよう、と道正にとりなすチヌ。

五人の旦那候補の話は若水も知っており、
「いい人に決まるといいね」とまるで他人事のように言われるも、チヌは精一杯のつくり笑顔で応え、「どうぞしっかり早みどりさんを支えたげてくだせぇ」と伝えます。

管理人halu
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これ切なすぎるでしょ。。

“元旦那”への堂々としたふるまいに恵は感心しましたが、
内心傷ついたチヌは、歩きながらポロポロと泣いていました。

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西海楼に戻ったものの、若水に対して気まずさを隠せないセツは、気分が悪いと部屋に戻りますが、女中のツネに「“散らかっとった”お部屋はちゃんと片付けてありますけん」と告げられ、青ざめます。

板倉に強姦されたことを、ツネは知っていたのです。

その夜、昼間のセツの様子と、何より、若水に投げられた言葉を気にしつつ、“旦那候補”のひとりである加来と床をともにしていたチヌは、いつもと違うふるまいをしてしまい、「やなことでもあったんか?」と図星をさされてしまいます。

客に内心を悟られたことを反省しながら、加来を上客用の風呂場へいざなう途中、女郎同士の喧嘩に遭遇。

とっさに指笛で牽制し、その場をうまくおさめたチヌを見て、感心する加来。

何か考えが浮かんだ様子です。

風呂場では背中を流すために栄太が待っていましたが、さっきの騒ぎのお詫びにとチヌが交代を申し出ます。

「なじみの妓に流してもらうのもオツなもんや」
と満足げな加来はチヌの裾に手を伸ばし…。

風呂場から聞こえてくる切なげな声を聞き、
複雑な表情でその場を去る栄太を、厨房の新入りおイトが呼び止め、夜食をすすめました。

まだ前髪もあがっていない若い女の子です。

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後日、「みせたいモンがある」と加来に招かれたチヌ。

町へ出るため目立たない格好にしましたが、素人娘に見えるか心配しています。

二人を偶然見かけた恵と、叔母である加来の妻。
焦る恵ですが、叔母がすべてお見通しであると知り、ごまかすこともできません。

加来の目的地は、今度手に入れようとしている酒屋でした。
なんと、チヌをこの店の主人にするつもりなのです。

「人を使える」女だと見込んでのことだと言う加来に、
突飛なことを、と驚き戸惑うチヌですが、ワクワクした気分にもなっていました。

その頃、自宅でうたた寝をしていた若水は、小春びよりの心地よい風に、いつかチヌの送ってくれた優しいうちわの風を重ねて思い出していました…

セツのもとには性懲りもなく板倉が通っていました。

身の毛がよだつほど嫌な夫を拒めない自分を責めるセツ。

いっそ殺害をと思い詰めはじめましたが、黒川組の久米が動き、悪事は暴かれました。

「金の卵をうむガチョウ」のたとえ話で、その愚かさを道正にののしられた板倉は人気(ひとけ)の無い場所で痛めつけられましたが、命を落とすことはありませんでした。

どんな場所でも、男の集う所に女郎屋は開かれます。
四国の讃岐地方、三保炭鉱に、「うさぎ屋」という貧しい女郎屋がありました。

そこにいた新入りは「お香」という名で…

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声なきものの唄55話 感想・考察

若水が自分を選んだ本当の理由を知り絶望しているうえに、浅ましい楼主や夫に利用され、逃れるすべは「死」しか思いつかないセツと、女郎でありながら、みずからの人徳で人を惹きつけていくチヌとの対比がすさまじいです。

加来から店を任せたいと言われて、断らなければいけないと思いつつワクワクしているチヌに、人生の光が見えた気がしました。

管理人halu
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そして、最後の最後に出てくる「お香」という名前!

今まで出てきたどの女郎屋よりも貧しくみすぼらしい場所にいる「お香」。

この回では顔が見えずに終わるので、一秒でも早く続きを読みたくなります・・!

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次回56話ネタバレはこちら

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声なきものの唄56話ネタバレと感想。「お香」は、チヌの姉、サヨリで・・若水は、楼主に身請けの意思を告げ
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