声なきものの唄 86話ネタバレと感想。何はばかることなく君を、「僕の妻だ」と披露したいんだ。

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今回は安武わたる先生の「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~86話を読んだので紹介します。

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この記事は高確率でネタバレを含みます。
物語の結末を知りたくない方はご注意くださいませ。

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声なきものの唄 86話 あらすじ

サヨリを連れて矢津まで戻ってきたチヌと公三郎は、港で待っていたおトウさんからの使いに促され、そのまま藤富家へと足を運ぶことになりました。
そうして対面したおトウさんから、本当にチヌと結婚するつもりなのか?と訊かれた公三郎は、愛しているからこそ、たとえ障害があろうと正式な妻として迎え、これからの人生を共に歩んでいきたいのだと語ります。
するとおトウさんは、自分が養父となってチヌの後ろ盾となることを提案し、2人はその申し出をありがたく受けることにしたのでした。

前話ネタバレはこちら

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声なきものの唄 86話 ネタバレ

讃岐から矢津港へと向かう船の上にて、恐る恐るといった調子で「うちと姉やん、矢津へ戻ったら、どこへ落ちつきゃええんでしょう・・・・・・?」と今後について切り出したチヌに対し、公三郎は当然だと言わんばかりに「それはもちろん、僕の家だよ」と答えます。

公三郎はさらに「チヌちゃん若水の家は初めてだったね。洋館が慣れないなら和風の棟もあるから・・・」と続け、チヌは思わず

(そげなっ、敷居の高えっっ)

と内心で青ざめてしまいました。

また、指示には大人しく従ってくれるものの、話しかけてもほとんど返事がない、まるで人形のようなサヨリの様子や、彼女を診察してもらった医師から告げられた「梅毒にかかっとる可能性もある。・・・もし発疹が出たら、強制入院やで」という言葉が気にかかり、悲願を果たした上での帰路にもかかわらず、チヌの表情は晴れやかとはとても言えないものでした。

やがて船は無事矢津へと到着し、港では東陽楼のおトウさんが寄越した使いの者がチヌたちを待っていました。

一行は彼らから受け取った「若水のお邸へ向かう前にぜひ、藤富の本宅へご足労願いてえ」という伝言に従い、そのまま藤富家へと向かいます。
するとそこでおトウさんから、「若様にはほんまに、こん女郎上がりの娘と夫婦になるおつもりですやろか?・・・やっと見つけた姉っちゅうお荷物もありますけん」と尋ねられたのです。

それに対して公三郎は「愛する人を日陰者になどしたくないし、日々の暮らしを共にしたいと望んでいる」と語り、続けてチヌに向かって「僕はどんな場でも誰に対しても、何はばかることなく君を、「僕の妻だ」と披露したいんだ。僕のわがままに、ついてきてくれるかい・・・・・・?」と問いかけます。

その真摯な公三郎のプロポーズにチヌは、思わず涙を流しながら「うちかて若様の望み叶えてえ。どげん大変でも若様と夫婦になりてえ。」とこれまで抑えてきた気持ちを吐露し、心の中で

(すんません、すんません若様。「信じ切れん・・・」などと思うて、すんません)

と謝罪を繰り返しました。

おトウさんはそんな2人のやり取りを静かに見守っていましたが、不意に「若様。そういうご覚悟でしたら・・・チヌ、わしの養女にならんか?」と驚くべき提案を口にします。
急な展開に戸惑いつつも、チヌはありがたくその申し出を受けることを決め、その日から藤富家で花嫁修業に励む日々を送り始めました。

正妻として「家政を治める」ためには、料理や掃除、洗たく、裁縫はもちろん、礼儀作法に経済まで、覚えなくてはならないことは山ほどありました。

しかし、忙しい中会いに来てくれる公三郎や、少しずつ言葉と表情が戻ってきたサヨリと穏やかな時間を過ごしながら、チヌは幸せを噛み締めるのでした。

声なきものの唄 86話 感想・考察

86話の見どころは、公三郎がチヌを正式な妻として娶ることに対する覚悟や想いを語る場面です。
公三郎の立場や過去を鑑みれば、前話までチヌが感じていたものと同じような不安や不信を抱いていた読者は少なくないでしょう。
しかし、今話で公三郎が口にした情熱的で誠実な言葉の数々は、それらをキレイに払拭してくれます。

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サヨリもゆっくりではあるものの回復へ向かっているようで、すべてが順調に見えますが、こういう時こそ波乱が起きるのがこの作品の常と言っても過言ではないので、まだまだ油断は出来ません。

次回ネタバレはこちら

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